‐相原史乃 中国レポート‐


 連日、日本においてもトップニュースとなっている北朝鮮情勢は大変不安定であり、周辺地域の平和と安定が北朝鮮の動向に多分に影響されることが懸念されています。北朝鮮の最大の支援国である、中国からの北朝鮮情勢を簡単にまとめました。

1.17日に死亡したのに何故19日に連絡?どうなっているのか!
〔中国共産党対外連絡部)
中国は、平和と安定を維持することに変わりはないと表明。

中国は北朝鮮に最も信頼されていて、平和と安定の維持に努力していることは評価されるでしょう。

中国の望む国内政策を尊重してほしい。

北朝鮮には、平和と安定の維持のため、経済的に大変な時に、支援することは当たり前。

2.今後の北朝鮮情勢について
「金日成(キム・イルソン)総書記から金正日(キム・ジョンイル)総書記に変わった時も3年間(94~97年)、喪に服していたので、今回も3年間は、何もないでしょう」との分析がされていました。
〔中国国際戦略学界、高級顧問 前駐日武官 李 鋭(リ・エツ)氏より)

3.金正日死去の報道と国内の情勢について
・19日は、私の秘書からの連絡で、中国・中連部にも伝えた後、中連部に連絡が入った。

・胡錦濤国家主席や指導部全員、北朝鮮大使館を訪問

・中国では、金正日が連日トップニュースで中国を訪問した過去の映像がながされていた。国民は、冷静。

4.北京における韓国・米国の情報
・韓国・李明博大統領も正確な情報なく、情報管理者を罷免した。オバマ大統領も情報をとれなかったと言っている。

・さらに、米国は同盟国〔韓国)を保護すると言っている。

・日本は真相究明に努めているとのコメントと聞いています。

5.六者協議について
・12月23日、24日に予定されていた6者会議は、予想ほど早くには行われないでしょう。

・北朝鮮に一定の余地を残したほうがよいとのこと。

・金正日は、74年から党内で仕事をし、権力を握っていた。キムジョンウンは、軍のみで、党は金日成の妹婿の張成沢(チャンソンテク)氏がしきっている。今後は2人の力関係がどうなるか注視していく必要がある。

・金日成が94年7月死亡したのち、金正日は、97年まで喪に服していたので、今回も3年は、何もないだろうという中国側と、今回は、わからないという日本大使館の北朝鮮情勢に詳しい岩本卓也氏のコメントあり。

・来年4月は、金日成生誕100周年。

・金正恩(キム・ジョンウン)氏の実の母親は日本生まれの在日朝鮮人である。