中国共産党対外連絡部訪日団の方々と懇談を行いました。訪日団は馬輝団長以下6名で、日本側は、泉健太衆議院議員を中国から招聘されている「民主党若手政治招聘プログラム」の団長とし6名の衆議院議員が参加しました。

 中国共産党対外連絡部とは、中国共産党の国際関係を担当する部署で、国家に例えるならば外務省のようなところです。

 中国は、政府を共産党が指導する立場にあるので、影響力も大きな方々です。馬輝団長は、43歳と年齢は若いながらも、対外連絡部の第7局長という欧米を担当する要職につかれている方でした。

 懇談は、忌憚のない議論が活発に行われ、馬輝局長が「政権交代後、この二年間で首相が3人変わったが、対外政策に変化があったのではないか。特に対米政策、対中政策に対する重点が変わったのではないか」と述べたあと、日本側の議員からは「中国は近海積極戦略の国防戦略をとっている。日本は安全保障上、米国と緊密に連携せざるを得ない」などの意見が出されました。

 また馬輝局長から「TPPには興味を持って注視している」との発言もあり、私は「日本は輸出・輸入ともに中国が1位であり、また中国は、日本への輸出が2位、輸入が1位と両国の関係は経済的にたいへん密接な関係にあるため、今後とも両国が連携していくことが重要であり、価値観を押し付けることなく、それぞれの国の在り方を尊重した形の経済連携が望ましい」との発言をいたしました。

 12月には、野田総理や輿石幹事長の訪中も調整されており、若手の議員団も10名程度、訪中の予定です。日中間には、隣の国だからこそ様々な問題が横たわっておりますが、それらの問題の解決のために、まずは、地道な交流を深めていくことの重要性を感じております。
画像
画像