先日、国会における節電の取り組みについて、書かせていただきました。国会では、被災者の皆様の支援に関する法案をまとめようと連日奮闘しております。同時に、将来の原子力発電をどうするのかについても真剣に議論しています。

 さて、国会講堂本館の隣にある議員会館では、昼間の電力消費を抑えるために様々な対応をしていることがわかりましたので皆様にご報告させていただきます。

 まずその一つがNAS電池設備です。NAS電池設備とは、電力需要の低い夜間に逐電を行い、需要の高い昼間の時間帯に電力を使用するものです。これによって、昼間の電力消費の約4分の1の電力消費を節約しています。

 また議員会館の屋上には、一面に太陽光発電設備が設置されており、天気の良い日には500KWH以上発電し、電灯などに使用しているそうです。議員会館の屋上から首相官邸も見ることができましたが、首相官邸の屋上にも一面に太陽光発電の設備が設置されていました。

 さらに議員会館では、コ・ジェネレーションシステムという仕組みを採用しており、発電機(ガスエンジン)で発電し、発電した電気を建物内に供給することによって電力会社からの買電を削減しております。ここでは東日本大震災以後、7時から21時まで運転し、1日約1,6000KWH以上の電力を発電しております。

 日本をはじめ、世界中で、今、原子力発電所を将来的にどうするか様々な議論がなされております。地域での地産地消エネルギーや大規模施設が様々な工夫をすることによって少しでも原子力発電を使用しない方策もあると思います。原子力発電だけでなく、CO2の削減なども踏まえて、今後、再生可能エネルギーについて、国会でどのような議論がなされているのか、皆様にお伝えしていきたいと思います。
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