2010年8月20日

みなさんこんにちは。
 昨日8月19日、民主党自立就労・雇用創出議連・ホームレス自立支援議連合同の大阪視察に参加いたしました。
 気温37度というすさまじい猛暑の中、13名の国会議員にて、社会的支援が必要な方々の就労に関わる関係各所を1日かけて回りました。
 まず、大阪市役所にてオリエンテーリング。
大阪市庁舎の清掃事業では「総合評価一般入札方式」というものが導入されています。価格・技術・公益性(環境・福祉)の加点方式で総合的に入札が評価されることにより、障がい者・シングルマザーの雇用に貢献している事例をお伺いいたしました。
 清掃業者のご担当者の話で印象的であったのは障がい者の雇用に積極的なったことで、社内のコミュニケーションがかつてなく活発になったということです。障がい者雇用がスムーズに運用されているのには大阪市職員の協力を得られていることが大きいとのお話もありました。
 次にホームレスの就労支援の一環として行われている公園での清掃を見学しました。社会復帰の一環としてホームレスの方々が清掃・管理に当たっている住吉公園は花いっぱいで心落ち着く憩いの場所となっていました。ホームレスの方々の手でリサイクルされた中古自転車が無料でレンタサイクルとして活用されているのも興味深い事例であると感じました。
その後、「大阪希望館」を訪問。この施設は様々な理由で仕事や住まいを失い、ネットカフェや路上で暮らさざるを得なくなってしまった45歳以下の皆さんの求職活動中の住まいを提供し、相談に乗っています。
さらに、日本で一番大きなドヤ街(日雇労働者のより場)、あいりん地区を訪問いたしました。簡易宿泊所が密集する独特の町並みや職業紹介の機能を持つ西成労働福祉センター等を訪れました。初めての経験でしたが、問題の根深さを思い知らされ、衝撃を受けました。
最後にウェル大阪という研修センターに場所を移して、森下大阪市副市長と水内大阪市立大教授から全員でレクチャーを受け解散いたしました。
生活保護受給率が大阪市全体で5.4%、西成区で21.7%、あいりん地区で36%という現状です。生活保護受給者はもともと大阪出身というより、西日本全体から集まっており、そのことが市の財政状況を著しく悪化させています。生活保護費が市の一般会計の17%に及ぶ状態には驚きを禁じえません。
ひと重視の政策を打ち出してきている民主党としてホームレス自立支援法の期限が切れる平成24年以降どのような方策を取るのか、議連でのさらなる議論の深化を申し合わせました。
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