こんにちは。
※9/17
記事内のリンクに関する説明を追加しました。
ここしばらくは個人的にやらなきゃいけないことが重なった上に記事で書きたいこともたくさんでてきたので、更新が滞っておりました。
いくつか書きたい話題はありましたが、最近になってとある猫虐待の事件が話題になりましたので、今回はこの件に関して書いてゆくことにします。
内容が内容ですので、苦手な方はご注意ください。
猫に熱湯かけ、バーナーであぶって死なせた動画を投稿 動物虐待容疑で税理士逮捕 警視庁
http://www.sankei.com/life/news/170829/lif1708290022-n1.html
およそ13匹もの猫を残虐な手口で殺害したという大矢誠容疑者。
もちろん許せない事件です。
彼に対して日本中で怒りの声が挙がるのもわかります。
厳罰を求める署名活動も進んでいるようです。
しかし、私は今回のこの事件に対するレスポンスについて、危惧していることがあります。
先に断っておきますが、
しかし、
もちろん本人への殺してやりたいツイートもどうかと思いますが・・・(殺害予告じゃないの?)
私が最も危惧しているのは容疑者本人へのコメントではなく、
容疑者の家族も同罪だから、家族にも制裁を加えよう。
制裁(という建前)として自宅などに嫌がらせしてやろう。
とつぶやいている人たちです。
以下はそんなツイートの一例です。
※下3つのリンクは直接クリックしても飛べない場合があるようです。
その場合はお手数ですがリンクをアドレス欄にコピペし、検索してもらうと表示されます。
http://jump.2ch.net/?http://imgur.com/yxYoJ3R.jpg
また、Twitter以外では彼の自宅や職場を特定し、2ちゃんなどのネット掲示板に度々コピペして遠まわしに嫌がらせ行為を助長している人もいます。
はっきり言って犯罪スレスレです。
というか、実行すれば犯罪行為ではないか?と思います。
相手が極悪人なら何しても良いと思っている人。
嫌がらせ行為などが制裁として正当化されると信じている人。
よく聞いてください。
あなたたちの思考回路は大矢容疑者と同レベルです。
大矢容疑者は取り調べに対して
「猫は糞(ふん)尿が臭く、爪研ぎで壁を傷つける。有害動物の駆除であり、法律違反になるとは考えていない」
などと容疑を一部否認しているといいます。
これ、相手が悪いから何しても良いという理屈ですよね?
でもこの理屈で犯した行動が犯罪行為となってしまった訳です。
自分が正しいと思おうが、それを決めるのは法律です。
心の中で思うだけなら自由ですが、
大矢容疑者の家族や職場に制裁を加えようと触れ回っている人は大
まだ自分が正義だと信じますか?
根本は一人よがりの理屈で嫌いな人間を痛め付けて不満を晴らした
猫が関わるとそんな人間が徒党を組み出すので恐ろしいです。
実行に移したか否か、
今は一般人として暮らしていても、
くれぐれも独り言や冗談で済ませておきましょう。
この機会にもうひとつ言っておきます。
厳罰を求める署名活動について。
前述のロクでもない報復を煽る書き込みよりは真っ当な活動ですし、怒りを本人にぶつけようとしているだけマシだと思いますが、失礼ながらどれほどの意味があるのか疑問です。
「厳罰化することで虐待行為の防止に繋がれば」という目的があるそうですが、個人的には厳罰化=犯罪防止には即刻繋がらない気がするのです。
罪の重さではなく、自分が前科アリの人間になってしまうこと、自身の経歴に泥を塗ることによって社会的に不利になることを多くの人は恐れるのではないでしょうか。
そうやって社会的な自分を見つめられる人はきっと実行しません。
逆に言えば、これを気にしない人は後先考えずに実行すると思います。
そして後先考えません。罪の重さや罰則など考えません。
私はそう思います。
「餌やり禁止」を叫んでも餌やりはなくならない。押さえつけると隠れて餌やりする人が増えるから見つけるのが難しくなる。
この文を犯罪という二文字に置き換えて
「犯罪禁止」を叫んでも犯罪はなくならない。押さえつけると隠れて犯罪を犯す人が増えるから見つけるのが難しくなる。
現に署名活動なんて、より強く押さえつけることで犯罪を防止・減少できると信じられていますし。
そして先ほどの制裁の話に戻りますが、餌やりや放し飼いなどで近所に迷惑かけたり、そういう行為に賛成している人たちは、自分たちが苦情の対象になって誰かに有害だと認識されたとしても、制裁を受ける覚悟なんてないでしょう。
そして制裁という名の迷惑行為を受けたら間違いなく被害者として通報するでしょう。
こういうところ、猫好きの意見って身勝手だなと思うことがあります。
とにかく、怒りを発散したいがあまりに行き過ぎた行動をとるのは慎みましょう。
何度も言いますが、私は決して今回の事件を許容も擁護もしておりません。
それでも、これだけ言っても、犯罪擁護だ!こいつは犯罪者の仲間だ!
としか思えない人は、知りません。
ただ、私がどうこうではなくご自分のためにもよく考えてみてください。
以上です。
さて、大変長文になってしまいました。
こんな記事を最後までお読みいただきありがとうございますm(_ _)m
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