「そもそも学習塾は必要なのか。」
愛岐ゼミ富岡教室の開校以来
ずっと問い続けていたことです。
豊かに生きるための
学力的な基礎を作る期間は
小学校から高校生の間だとして
大学生以降は
自身の探究のために学ぶことが
より多くなってくると思います。
学習塾がサポートを担う
小中高生の時期の学習は、
何かを教えてもらわないと
学習が進んでいかない
という生徒が多いわけですから
そこに学習塾の存在意義があります。
しかし、
遅くとも高校生になれば
自分が知っていることを基に
自分の力で学んでいくことが
できるようになってきますし
わからないことがあっても
それは学習の一部であって
適度に質問できる環境があれば
多くの時間を誰かの指導を受けるために
拘束される必要がなくなるわけです。
こういう状況を
学習的に自立している状態と
私は考えています。
この学習的な自立が
6年生までに出来上がる子
中学生で出来上がる子
高校を卒業しても出来上がらない子
その学習機会によって
様々な差ができるわけです。
ただ一つ言えることは
特に高校で進学校に進むと
もう一々教えてもらっていては
学習が追いつかなくなる
ということです。
苦手1~2科目なら
まだフォローはできるでしょうが、
全部の学習をサポートすることは
時間的に到底無理なことです。
ですから、
高校選びの段階では
その学校での学習がこなせるだけの
ふさわしい学力的基礎を作るか
自分の学力に見合った
進路選択をするしかないのです。
日々の学習に困っている高校生は
私たちの教室にも訪れます。
範囲を広げて何も身につかないより
重要度の高い科目に絞って
着実に力をつけていくことしか
対処の仕方はありません。
大人の干渉が必要なのは
むしろ幼児まで、小学生までです。
その時には
子ども任せにするのではなく
大人がその経験を伝えながら
お子様本人が自立していけるように
(それには個人差もあるので)
本人のペースに合わせて
サポートし続ける必要があります。
つづく