最優秀層のお子様には
そのレベルなりの苦悩がある。
周りの子と「違う」ので、
周りの子の取り組みが参考にならない。
だから同じレベルの子がいる
トップの塾に行くしかない。
塾は子どもを頑張らせないといけない。
だからそういう仕掛けをする。
素直な子ほど、
周りとの差とか順位を気にする。
頭を良くすることよりも
順位を上げることを気にする。
だからスピード勝負になる。
問題が限られているなら、
考えるよりも
解き方を覚えた方が早い。
できない問題とか
頭に負荷がかかる問題は
成績を決めるテストには
ほとんどないので
(それではみんなが解けない)
避ける方が合理的で、
その結果、
みんなが均質な知識、技術に落ち着く。
得点差はわずかな「精度の差」であり
処理速度の差になってしまう。
まだまだ頭脳を磨ける時期に
そんな「悪い癖」が身に付いたら
悲劇でしょう。
中学に入って、
中学受験期のような「勝負」がなくなったら
どういうモチベーションが残るでしょうか。
だから継続して塾で追い立てる必要が
出てくるのです。
そんな教育をしたいでしょうか。
多くのお子様にとって
成績を上げることは難しい。
みんな頑張っているし、
十分な練習量の上では、
その子の持っている才能が差を生み
それを努力で逆転するには
継続した取り組みの中で
学習を熟成する必要があります。
ボリュームゾーンのお子様たちが
日々苦闘をしているなかで
最優秀児を眺めると、
自分がこんなに頑張っているのだから
自分より偏差値が5も10も違う子は
一体どれだけの「量」をこなしているのかと
勝手に想像するものです。
確かに同じレベルの課題であれば
優秀児たちはあっという間に解くので
ミスマッチな課題であれば
驚く勢いでこなしてしまうでしょう。
同じ負荷なら解ける量が違う。
平均的な子が長い時間かかる問題を
サクサク解いていくにですから、
同じ時間内にできる量が違う。
それを詰め込みだと勘違いすることもあるでしょう。
優秀児が優秀である所以を知らない人が
優秀児に課題を与えようと
無駄な学習を大量に強いることのなるのです。
しかし、その頭をさらに磨くには
レベルに合わせた適度な負荷が必要で
それは単なる面倒な問題の演習ではない。
そういう問題チョイスが必要です。
集団指導であれば、
誰かに特権を与えるわけにもいかず
その結果、せっかくの優秀児が
その才能を削られていく
ということになりかねない。
優秀な子にはそれ相応の育て方があるのです。
初見の問題に取り組めば
誰だって解くのに時間がかかる。
あらかじめ練習していれば
あっという間に解ける。
そういうカラクリを知らないと
あっという間に解くことが
頭の良さだと勘違いして
子供達をミスリードしやすい。
そういう価値観の講師に指導されたら
本当に悲劇です。
私は自分に自信がありますが、
指導の現場で子供達に「負ける」ことも
たまには「解けない」こともあります。
しかし、それでも私は何とも思いません。
全国トップの子でも
すぐに解けない問題はありますし、
むしろ普通の子がそれを簡単に解いたら
「覚えていただけでしょ」と思うだけで、
そういう仕込みをしてドヤ顔をするのは
シケたやつだと思うだけだからです。
その仕込みを講師がして、
子どもたちより上でいようと
自分の手の内の中で指導したとしたら
子どもたちも成長の芽を摘みます。
時々負けてあげればいいのです。
夏休みも後半からは入試対策です。
準備が整った子には、
入試問題に本格的の入試問題に取り組ませます。
塾の教材でもあるまいし、
トップ校の入試問題が全部理解できる
ということはありません。
特に最難関の対策であれば、
解法を教えるよりも、
一緒に問題に取り組みながら
アプローチを学んだ方が身につきます。
方針だけ示してあげれば
トップ層のお子様は
私よりも素早く正確に解いてしまいます。
あくまでも
自分で答えに到達できるよう
私はサポートするのです。
優秀児に対しては
「教える」よりも「導く」ことが大事。
私はそう考えています。