妄想小説 嵐の新年会 | chihiroの気まぐれブログ・これからも嵐と共に

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2021年1月。嵐さんの休業を機に、妄想小説を書き始めました。
主役は智くんで、メンバーも誰かしら登場します。ラブ系は苦手なので書けませんが、興味のある方はお立ち寄りください。

 

潤くん語りです。

 

 

2024年。

 

年が明けて間もなく、続々と俺の家にやってくる4人。

 

「松潤、あけましておめでとう」

 

一番手は相葉くん。

 

「早いなぁ。年あけたばかりだよ」

 

「良いじゃん。なんだか一番乗りしたかったんだ」

 

 

「あけましておめでとうございます。あ、相葉くん早いね。

 相葉くんもあけましておめでとう」

 

 

2番手は翔くん。

相変わらず几帳面。

「あ、相葉くん、誕生日プレゼントもう少し待ってね」

「うん」

 

さて、残るは二人。

 

「どっちが先に来るかな」

 

「一緒かもよ」

 

「あの二人はわからないからなぁ」

 

ある意味、嵐がこういう雰囲気のグループになった要因の一つはこの二人の存在だと思う。

ジュニア時代から仲が良かったらしい最年長と最年少(とは言っても俺と同じだけど)。

 

暫くしてチャイムが鳴る。

 

「まつじゅん、あけて~」

 

「え?もう酔ってる?」

 

「よってないよ~」

 

絶対に酔ってるじゃん。

 

「リーダー、酔ってるっぽい。ちょっと見て来ようかな」

 

「大丈夫だよ。付き添いがいる」

 

「うん。一緒みたい」

 

ニノからLINEでも入ったのだろう。

 

 

間もなくしてやってきた二人。

 

「あけましておめでとう!みんな早いね」

 

「二人一緒に来たの?」

 

「嫌、下で会った。俺の乗っていたタクシーの前のタクシーに乗ってたみたい。

 同じ方向だなって思っていたら、この人だったってこと」

 

「リーダー飲んでるだろう」

 

「多分ね。今日…じゃない昨日か、朝から釣りに行っていたらしいから、

 帰ってきてから飲んでるだろうね」

 

「昨日、釣り行ってたの?」

 

 

翔くんが驚いて聞くけど、まああり得る話だな。

 

「そう。釣り納め。釣れたよ。はい、これ」

 

そう言って俺に差し出した。

おいしそうな魚が綺麗にさしみになっている。

それと煮魚も入っている。これもうまそうだ。

 

「リーダー作ってくれたの?」

 

「うん」

 

ニノは生魚も食べられるようになっては来たけど、全部と言う訳ではない。

その為に煮魚も作って来たのだろう。

 

 

集まった4人を改めて見る。

休業してからもたまに会っては来たけど、新年会は初めて。

なかなか時間が取れなくて、年明け早々なら何とか5人揃えそうだと言う事でこんな時間にした。俺とリーダー以外は家族持ちだから少し気の毒だけど、朝には解散すれば良いだろう。

だから俺の家にしたと言うのもある。

 

たまに個人個人でも会ってはいるけど、個人で会う時と5人で会うのではやっぱり違う。

5人それぞれ性格も何もかもが違うのに、5人でなければ出せない雰囲気がある。

 

リーダーがよく言う「空気感」というものだ。

 

お互いにお互いを尊敬して気遣って、自我を通す人がいない。

自分が目立ちたい、常に中心にいたいと言う人が嵐にはいない。

 

だからなのか久しぶりに会っても、パッと昔に戻れる。

 

「まつじゅん、信長、面白かったよ」

 

「信長じゃなくて家康。もういい加減覚えろよ」

 

多分、知ってはいるんだよ。そして、それにツッコミを入れるニノもそれをわかっている。

この二人は漫才でもやれるんじゃないかな。

そう思うくらい掛け合いが面白い。

 

そして、そんな二人を嬉しそうに見ている、翔くんと相葉くんも良い顔をしている。

やっぱり良いグループだな。

 

「今度はニノが信長やりなよ」

 

「だから家康……って、俺がやるの?家康を?」

 

「ニノは家康ってイメージじゃないな」

「信長でもないよね」

 

そんな話をしていたら、

 

「ニノはね……秀吉」

 

「ああ、良いかも」

 

普段、時代劇はよくわからないなんて言っているけど、武将の名前覚えてるじゃん。

それに性格まで把握している。1年間、観てくれたのかな。

 

確かにニノの秀吉は見てみたいかも…。

 

でも俺はリーダーの時代劇をいつかまた見てみたいな。

「忍びの国」は凄かったからな。動けるうちにまたやって欲しいなぁ。

 

色々な話をしながら飲んでいるうちに夜も明けてきた。

 

「さて、そろそろ帰らないと」

 

「そうだね。俺も今年は仕事始めが早いんだ」

 

「じゃあ、俺も帰るわ。リーダーどうする?」

 

リーダーはいつの間にか眠っていた。

 

「大丈夫。暫くこのままにしておくよ」

 

「うん。じゃあ、また」

 

「また今度何処かで飲もうね」

 

「そうだね。もうリーダーも年だから家飲みが安心だけどな」

 

そうしたら突然後ろから声がした。

 

「まだ年じゃねぇよ」

 

その言葉にみんなで笑う。

 

「俺も帰るわ」

 

「大丈夫?」

 

「じゃあ俺、方向が同じだから送って行くよ」

 

タクシーを3台呼んで、それぞれに乗る。

 

「じゃあ、またね」

 

「今年もよろしく」

 

それぞれに言葉を交わして、元日の朝の中を走り去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

せっかくの新年なのに出すお話がないのも寂しいなと思って、

夜中に突然思いついて書きました。

新年なのでこんな話も良いかなと思って。