疲れていた。
本当に疲れていた。

何もかもが面倒で、何が必要で何がいらないかなど思ってもみなかった。それで良かった。

叔母にもらったコーヒーカップ。カップ&ソーサー。ソーサーという言葉を今思い出したくらいだ。そう、私にとってソーサーなんてどうでもよい存在だった。

断捨離始めに先ずキッチンに手をつけたのはこの場所が私の一番好きな空間だった。私の大好きなモノたちであふれたこの場所が一番大切な場所だったはずだ。今、さらに整理整頓したキッチンにあるモノは厳選されたモノたち。本当に大切なモノたち。忘れてかけていた愛情をあらためて感じるようになってきたが、私が大好きで集めたものはただのモノとして扱われるようになってしまっていた。投槍な気持ちになっていた。コーヒータイムは残念な時間になっていた。至福のひととき、そう、そうなるはずのモノたちばかりあるのにそれに気づかなくなってしまっていた。

カップ&ソーサー。2つは2つでひとつ。2つが揃ってはじめてそのひひとときがやってくる

もう忘れない。


断捨離をして生き返った私。

コーヒーカップはソーサーの上に。
カップにもソーサーにも居心地というものがある気がした。あるべき場所に居てくれたら私も気持ちがよい。居心地のよい空間はモノにとってもわたしにとっても居心地のよいもなのであろう。
そんな空間に居られることが幸せだ。
断捨離バンザイ。