揺れながら、少しずつ②
2週間前のあの日、納得いかない施術のあとから気持ちが沈み続けていました。
神先生の気もそぞろな態度に苛立ち、施術も早く終えられてしまって心がざわつきました。
それでも最後には「ありがとうございました。」と言って終えたけれど、心の中では釈然としないまま。
それからの日々は、ずっと不調が続いていました。
鬱のような重たい感覚。
でも時間が経つにつれて、神先生への興味が少しずつ薄れていき、思い出すことも減り、「これが普通なんだ」と思い始めていました。
そんな中、久しぶりにリハビリへ行った日。
前回渡して帰ったナスとオクラのお礼を、改めて言われました。
「この間はありがとうございました。美味しく頂きました
」
不意打ちの優しい声。
いつもより近い距離と柔らかい笑顔に、思考が一瞬止まった。
あの瞬間、心がキュンと鳴った気がしました。
渡した時に「ありがとうございます。」とか「何の野菜ですか?」と言われた事はあるけれど、後日改めてお礼を言われた事はなかった(バレンタインの時を除く)。
こうやって改めてお礼を言われたり、美味しかったと感想を言われると、「渡して良かった。」とか「また持ってこよう。」って気持ちになる。
離れかけていた気持ちを、上手く掴まれてしまった。
だからか、施術中も触れられた感覚が久しぶりに心地よかった。
その温もりに包まれて、家に帰る頃には夢見心地でした。
高揚感、嬉しさ、充足感。
不安が消えて、また少し世界が色づいて見えました。
そして、また色々と妄想する事が止まらない自分に気づきました。
それは危ういとわかっていながら、悪くないと思う自分。
寧ろ、この感情の波をちゃんと味わっていたいと思ってる。
今は、言葉にして、書いて、少しずつ自分の中を整理している途中です。