初デートって、どうしてあんなに緊張するんでしょうね。
変に意識しすぎて、普段の自分が出せなくなる。
そんな日のちょっとした“やらかし”を、今でも時々思い出します。
待ち合わせは駅前のカフェ。
その日は少し肌寒くて、グレーのジャケットを羽織って出かけました。
早めに着いて席を取って、少し落ち着こうと思っていたのに、
結局スマホを見ながらそわそわしてばかり。
数分後、彼女が少し照れたような笑顔で現れました。
白いニットに淡いピンクのスカート。
正直、最初の一言がなかなか出てこなかったくらい、
少し見とれてしまったんです。
コーヒーを頼んで、ぎこちない会話から少しずつ自然に戻っていく。
「最近忙しいんですか?」なんて他愛もない話をしていたとき、
つい気が緩んだんでしょうね。
テーブルの端を指差した瞬間、
自分の手がカップにぶつかって――
コーヒー、見事にこぼれました☕️💦
しかもよりによって、彼女の白いニットの上に。
一瞬、空気が止まりました。
「やっちゃった…」という言葉が頭の中で何度もリピート。
慌ててナプキンを取って差し出しながら、
心の中では土下座してました😓
でも、彼女がふっと笑って言ったんです。
「コーヒー好きなの、服まで伝わっちゃったね。」
その瞬間、救われた気がしました。
完璧にしようとしていた気持ちが少しだけほどけて、
「初デートって、だいたい何か起きますね」
と笑い返すことができました。
あの日以来、彼女とは自然に話せるようになった気がします。
たぶんあの“コーヒー事件”が、
お互いの距離をちょっとだけ近づけてくれたんでしょうね。
人との関係って、
きっちり決めた予定よりも、
予定外の出来事の中で育っていくのかもしれません。
💬読んでくださってありがとうございます☕️
あなたの初デートは、どんな思い出がありますか?
