金持ちの女流作家が財産を余命いくばくもない秘書に渡すと遺書を変更したことによる殺人事件が起こる。
はたして犯人は。
ちなみに開かれた棺の作品名の意味はラストまで読まないとこの意味は解らない。
序盤で相続人にされた秘書が殺される。
しかも頭をこなごなにされて。
目撃者によると作家の娘。
しかし本人は否定する。
また目撃者は秘書と結婚を約束した看護師(女性)。
その後殺された男性は実は殺されたとされる以前からストリキニーネによる毒殺だと判明。
しかし看護師はそれを否定ししかも秘書は生きていたと。しかも声を聴いていると。
周りでは噂で秘書は病気等ではなく健康だと言われるが本人と看護師は否定する。
殺された秘書の過去が次々と明らかになる。
まず序盤から中盤の毒殺でまず怪しいのは撲殺したとされる娘とその婚約者の病理学者。
単純に薬を用意できた、目撃者がいること。共犯ならアリバイも可能。
中盤あたりからもしかしたら昔の作品のようにそれぞれが犯人で毒殺した人物とアリバイを用意した人物等共犯関係だけで何人もいたのでは。
看護師もそれなりに怪しいが殺す理由がほとんどない。
メイドも考えられるがあまりにも動機が弱い。
終盤にかけてもしかしたら自殺の可能性。
そうなると撲殺ではなくちゃんなる器物破壊の罪になるので殺人ではない。
犯人はまず病理学者で毒殺は間違いないがよくあるわざと毒物を本物と偽物に入れ替え自殺のように見せかけた。
または間違って毒をおいてしまいそれを偶然飲んでしまったか。
撲殺中声を聴いたとされるのだがその時秘書は当然死んでいるので声を聴けないはずなのだがそれも病理学者が喋っていたら生きていたように錯覚させられるしアリバイも共犯なら可能。またほかにも共犯がいれば犯行時の服も隠せる。
はたして犯人とその動機は。
動機はなるほどそうなのかと。
自殺か毒殺かは・・・。
犯人も・・・。
アガサクリスティが書いてないにもかかわらずかなり面白い。
相変わらず翻訳がちょっとなのだがそれでもおすすめ。