時計館で交霊会が行われる。そこにはかつて時計館に由来のある人物たちが招待されていた。

そこの故主人の娘が落とし穴に落ちて傷を負いそれが負い目で自殺したとのこと。

やがて連続殺人事件が行われていく。

はたして犯人は、その動機は。

関係者はかなり亡くなっているのでまさか生きていたのは考えられないので犯人から除いていく。

落とし穴に落ちてそれを恨んでの犯行とほぼその流れで事件は進んでいくのだがはたしてそれ自体がまず怪しい。

本当にそれが原因で自殺で死んだのだろうか。

中盤まで交霊会霊能者が犯人として進められていくのだが館シリーズなのでまずは外部からの犯行も疑う。

おそらく霊能者はまず殺されており外部の犯人、自殺した人物の弟が怪しい。ただ1人ではなく共犯者がいると思われるので管理人が共犯ではないか。

中盤以降カメラマンのカメラが壊されてからまず間違いなく管理人が主犯であとは弟、意外な後見人のどちらかが共犯。

カメラに写ってはいけない人物なら後見人か。

はたして犯人は。

ラスト犯人と思われる人物が自殺して終了。

ただこれは真犯人が突き落としたとすれば納得がいく。

犯行を擦り付けて。

そして真相は。

時計を使ったトリックはまず考えた。

だから真犯人もいるはずの時間に犯行を可能。

ただそのトリックがまさかそんな仕掛けとは。

よくある館の時計を遅らせたり進ませるトリックかと思っていたが。

それが元でいろんな事件の引き金となるとは。

また落とし穴もそういえばそうかと。

ちょっと後出し的な部分もあるがまあ許せる範囲。

ラストの時計館もなかなか。

十角館に続いて面白い作品。