前作までとは違い作風がかなり違う。

館に引っ越してきた主人公と母親、近所で子供の殺人事件が起こりそれと同時に母親が火事で亡くなる。

殺人か自殺か。

やがて主人公は館に所々に配置されている人形(マネキン)がとある方向を向いていることに気づく。

そこを掘り返すとまた新たな人形が。

序盤なにやら怪しげな文章で誰かを描いている。

犯人かまたは二重人格?の主人公か。

中盤までの出来事で怪しい人物は当然いきなり主人公に近寄ってきた昔の幼馴染、館に住む又従兄、そして主人公自身。

何度も登場する文章がどう考えても二重人格としか思えない。

大学院生もあるけど動機が見当たらない。

やがて主人公の過去が明かされていく。

そして館に住む人々がそれぞれ主人公の過去に関係している名前ばかり。

偶然かそれとも死んだ主人公の父親がわざわざ館に連れてきた?

そして子供殺しが誰か判明。

そして終盤またもや殺人が。

はたして犯人は。

ラストあたりの殺人が館独特の抜け道があると仮定すればだれでも可能なのだが主人公の描写がかなり怪しい。

どう考えても二重人格、または幼馴染のどちらか。

大どんでん返しでまさかの死んだ父親が生きていた?

はたしてラストは。

正直かなりの駄作かと。

当時でもはたして反響はどうなのか?

当時ならまだこの手の作品はありなのだろうか?

いまだと古臭いと思えてしまうのは私だけだろうか?