現在と過去の時刻が同時進行してストーリーが進むミステリー。
過去の殺人事件と同じように現在も行われようとしているところに謎の人物が。
最初の事件で殺されたと思われる人物と殺人を行ったとされる人物。切断された指だけがその証拠に殺された人物が特定された。
犯人は逃亡し行方は知れない。
まず序盤のこの時点ではよくある入れ替わりが行われたのではと推理。
指が謎だが後半で殺されたとされる人物の指と特定される。
となると考えられるのは自分で切断、あるいは登場人物の医師との共犯か。
ところがその医師も殺されてしまう。
途中過去と同じように家政婦の事件が。
動機はあるのだがエレベーターのトリックを考えたらやはり怪しいのは館の主人。
まず歩けないところからして怪しい。
本当はもう歩けると考えたらすべての謎は解けていく。
エレベーターも歩けたらどうにもなるし、実はエレベーターにも秘密のボタンがあってそれを知るのは主人だけとか。
ただマスクをしていても中盤あたりで人の癖が出てくるので共犯がいるはず。
となると執事が共犯。
妻も考えられるがほとんど接点はないような描かれ方、つまり結婚していても別居状態なのでちょっとないかと。
犯人は主人と執事、殺されたのは行方が知れない人物で殺されたと思われた人物は指を切断され館で閉じ込められた、またはどこかに埋められた?
と推理。
動機は読むと解るがいつまでも家に住み着くならず者といったところか。
はたして犯人は。
ここからはちょっとネタバレ的な。
ほとんどある意味あってるのだがまさか指を切断したのがOOとは。
ちょっと思い出すのが金田一のスケキヨ。
指の件さえなければかなり面白いのだがちょっといくらなんでもそれはないだろうと。
止血するのだってかなり時間かかるだろうしはたして犯行ができるのだろうか?
共犯がちょっと違っていたが描かれている人物像からするとちょっとかなり疑問符が残る。
かなり疑問が残る作品。