桃太郎をモチーフにした殺人事件。

芥川龍之介の桃太郎、高校生のころよく読んだ芥川作品、読んだかもしれないが記憶には残っていない。

ストーリーの中で蜜柑という作品が出てきて列車の席は長椅子なのかどうなのかという話が出てくる。

なんとなくストーリーは覚えているが当時の列車だから相席のような席なのだろうと漠然と思っていたがどうやらそれは読み違いだという内容が出てくる。

桃太郎もそうじゃないかと勝手に想像し何を読み間違えたんだろうと想像しながら読んでみた。

序盤の話の流れで家族は除去され中盤から犯人は誰なんだろうと推理するがどうもそれらしいのは見当たらない。

あえていえばあやしい宗教?施設(今の世相を反映させているのだろう)のだれか。

しかしその施設の人物たちは殺された人物がまるで違う人物のように話す。

映像が残っているのにも関わらず映像を見せない。

たしかにあやしい。

終盤、殺された人物がいい人という人たちとそうじゃないという人がいる。

うーん、どれが本当なのだろう。

施設の人が見た人物が殺された人物と同一でなければ話は簡単だが同一人物となると犯人はどうもおかしくなる。

怪しくない人物が怪しくなってしまう。

序盤で除去されたはずだからストーリがおかしくなる?

結果、凶器はまさかというか見つからなくて当然、たしかにそれらしい記述はあるのだがまさかそれから見つけるとは。

犯人もこの人が犯人といかにも書いているので逆にどんでん返しが来るのではと勝手に想像し施設関係かと思っていたらそのまんまの人が犯人。

ちょっと期待外れ。

もうひとひねりほしかった。