いよいよポアロ作品もラストに近いこの作品。

小説の中でも老いている主人公とその周りの人物。

なんかちょっと哀愁が。

さてストーリーは犯人を見たと言った女の子が殺されたことから始まる。

中盤あたりまでは人物紹介といった感じでなかなか物語は進行していかない。

中盤から終盤にかけてようやく物語は動き出す。

あらたな殺人事件が起こる。

正直この時は犯人の動機がまったく見えない。

ただあやしい人物はいるのだが。

犯人はおそらく男だとするなら動機は不明だがあの男。

しかしポアロシリーズを読んでいるとよくある他の国からやってきた外国女性と共犯の2人説もある。

そしてカギを握る女の子が狙われる描写が。

正直この女の子の行動が意味不明だった。

犯人はあの人物で間違いないのだが。

共犯の人物(推理ではあの女性)動機はまた不明だがあやしいのはあれしかいない。

そしてラスト。

読んでもまたしても意味不明の動機。

なんじゃそりゃと。

とりあえず当たったのだが猟奇的な犯人(途中の描写が動機として成り立つとしているとしても)?

だと動機があっても個人的にはなんでもありになるのでアガサ作品としては個人的にはちょっと失敗作のような。