この悲劇シリーズ、実はまったくテレビや小説、マンガで観た記憶がない。
いつか見てみたい読んでみたいと思っていたがようやく読むことに。
国名シリーズがひと段落したので悲劇シリーズに。
主人公が変わったので内容がどうなるかちょっと心配したが意外に面白い。
ある意味怪人20面相の探偵版か?
国名シリーズは結構細かいところまで読まないとヒントを見逃すこともあったが今回は場面ごとに多少斜め読みのような事をしてもほとんど問題ない。
ストーリーは連続殺人事件の犯人探し。
ラストあたりまで犯人と思われている人物は当然犯人ではないのだが国名と同じように動機は無視して純粋に殺人ができそうな人物を推理。
女性は無理だろうから男性に絞って共犯も疑われるがどう考えてもそうじゃないと。
となるとあの人物か?
2人ぐらいに絞ったが見事に外れ。
意外な人物なのだが今回はちゃんと動機も描かれておりただその人物がはたして誰なのかが焦点に。
最初の殺人だけを考えればニコチンの毒針をどうやって使ったかを考えると簡単だったが2番目の殺人が出てきて判断に迷いが出てしまったのがミス。
ラストのXの意味がなるほどと。
名作と言われるのもうなずける。