首がない状態で張り付けにされた殺人事件。
登場人物も少なくシリーズとしては犯人が絞りやすい反面なんとなく動機が見えてこない。
エラリーシリーズは動機はある意味付け足し程度なのでいかに殺人が行われたのかのトリックを優先させる。
今回も動機から考えると犯人が見えてこないので意外な人物から想像しながら読んでいくと途中その人物が殺されてしまった。
と考えるとあの人物か?
殺人は3回あり2回目以外は身元不明。
殺人鬼と怪しい人物は同一人物なので2人に絞られる。
動機を考えるとその1人はなんとなく白。
となると2人目の殺人のすぐそばにいた人物?
と考えながらラスト。
実は白と考えていた人物が犯人だった。
動機はやはりまあ付け足し程度で3人目の殺人を見破るのがまあ素晴らしい。
今まで読んできた中でも動機の点では個人的にはまあまあと言えるだろうがそれから考えていてはやはり到底犯人にはたどり着けない。
3人目の殺人現場から犯人は絞られてくる展開の小説。