前回にが2冊で1000ページを超えたが今回は2冊で700ページくらいなのでかなりの速さで読み終わる。

簡単に説明すると伝が息子のインタビュー形式で書かれたものに対し正伝は作家が思い出と文献をもとに書いた作品。

大山シリーズに比べてこちらは面白い。

なんとも破天荒な人だと。

最初に息子のインタビューを読んだときは本当かと思うような事が描かれていたがもう1冊も同じようなことが書かれていて驚いた。

まさか殺し屋とかに襲われるとは。

添野の本を読んでなるほどそんな裏があるとは知らなかったが。

話が前後するが芦原が全日本に出なかった、出れない理由が大山が芦原を出したら試合がめちゃめちゃになると書かかれていたが(添野本かも)なんか解る気がする。

読んでいるうちに昔買った芦原空手の本を読んでしまった。

今読むと確かに立ち方や構えが微妙に今のフルコンの本とかと違うのが解る。

それとサバキも本当のサバキは教えられないとか少林寺の組織について学んで参考にして組織を拡大していくとかとにかくいろいろとすごい。

ただ息子の代になって古参の方がいなくなったと知りちょっとさびしい気も。

これを読むと大山が実は気が小さいのではと思ってしまったが添野の本を読むとますますそう思う。

ただどうやら息子がインタビューに答えたことがあまりよくなくおそらくなんらかのトラブルがあったのだろうと想像できる。

格闘技界はそんな連中のあつまりだと黒崎か真樹かだれかが書いていた。

あとは正道会館。

最初は正道会だと書いてあったけど私も忘れていたが本屋で立ち読みしたことがあるのだが正道会の本が出ていた。

今思うと芦原空手にそっくりなのだが当時はすごいと思った記憶がある。

それがいつのまにか会館に変わっていたのを思い出した。

石井が館長になった経緯や組織ができた理由も書かれていたが裏で操っていたのが実は・・・と想像してしまう。

ラストあたりの二宮がいなくなった理由がそんなこととは知らなかったのと病気で亡くなる経緯も切ない。

とにかく面白く読めた2冊。