某新聞に観の目、見の目は周辺視だと書いてあった。

周辺視なるものがずいぶん前にいろいろな分野で研究されていたがそんなものは少林寺拳法の

八方目に昔からあった。

かなり古い本にも書いてあるので昭和40年代には知られていたはず。

じつは私自身も八方目知らなくてもそれと同じことを中学生の頃していた。

中学生の頃ふざけて軽く蹴りをあてると制服に上履きの跡がつく。それが嫌で

最初は2,3人でだれともなく蹴ってふざけていたがだんだんなぜか的が私に。

おまけに人数が増えていく。

こちらもだんだんいい加減にしろってなってくる。

最終的に4,5人が私を狙って蹴ってくる。

そうはさせじと私も本気で阻止しようとする。

方法はとにかく背後にいかれないように全員が見える範囲に敵を置きそして斜に構える。

そして目線は少し下に落とす。

すると顔は見えなくてもすべての人の動きが見える。

なんとなく判ればいいのであとは動いた瞬間に飛び蹴りや横蹴りで反撃。

間違っても相手の誰かの方が速かったら反撃はせず別の人間に攻撃。

1人が攻撃するとなぜか他は攻撃してこない。

大抵これでなんとかなる。

あくまでふざけての攻撃なので実戦でどうなるかは?

高校生になり五輪の書や少林寺拳法の本を読みすぐに観の目、見の目は理解できた。

柔道ではあまり役に立たないが空手とかは結構役にたった。

高校のときは授業でハンドボールをやり私はなぜかゴールキーパー。

ゴールが狭いので背が低くても結構どうにかなったがこのときも八方目が役にたった。

とりあえずボールが飛んでこないと動いてもしかたないので相手の動きに惑わないようにして相手がボールを投げた瞬間にその方向に動いて手や足を伸ばす。

不思議と1度もシュートを決められたことがなかった。

うまい同級生も何度も決められないので首をひねって不思議がっていた。

その後だいぶたって遅れてきた周辺視なるものが知られるようになったがスポーツ科学はいまだに武道や武術に比べると遅れていると思う。