アオサギ(青鷺、蒼鷺、Ardea cinerea) は、ペリカン目サギ科アオサギ属に分類される鳥類。 

全長88 - 98センチメートル。翼開長150 - 170センチメートル。体重1.2 - 1.8キログラム。メスよりもオスの方がやや大型になる。頭部は白く、後頭に黒い羽毛が伸長(冠羽)する。眼上部から後頭の冠羽に繋がるように眉状の黒い筋模様(眉斑)が入る。上面は青灰色、和名の由来(漢字表記の蒼はくすんだ青色のことも指し、中国語名と同一)になっている。種小名cinereaは「灰色の」の意で、英名と同義。背の飾羽は灰色[4]。下面は白い羽毛で被われ、胸部の羽毛は伸長(飾羽)する。前頸から胸部にかけて破線状の黒い縦縞が入る。側胸や腹部は黒い。雨覆の色彩は灰色で、初列雨覆や風切羽上面の色彩は黒い。人間でいう手首(翼角)の周辺には2つの白い斑紋が入る。

嘴は黄色。虹彩は黄色。後肢は暗褐色。

若鳥は上面が灰褐色、頭部が灰色の羽毛で被われる。若鳥や冬羽は上嘴が黒ずむ。眉斑は不明瞭で、後頭に冠羽が伸長しない。繁殖期は眼先がピンク色で、嘴や後肢の色彩もピンク色。非繁殖期は眼先が黄緑色で、嘴や後肢の色彩が黄色。メスはオスと比較すると冠羽や飾羽があまり発達しな

人間との関係

養殖魚を食べるため、害鳥とみなされることがある[7]

害鳥としての駆除などにより生息数が減少している地域もある。例としてイングランドウェールズでは1970年代後半には年あたり4,600羽以上が駆除されたと推定され、1979年における繁殖個体数は5,400ペアまで激減した[7]。日本では集団繁殖地は限定的で、日本海側に多い傾向がある[5]。1978年に環境庁による調査では確認された繁殖地は18メッシュで、例として猿賀神社のように消滅した繁殖地もある。一方で関東地方では近年繁殖数が増加傾向にあり、例として神奈川県では1995年に初めて繁殖が確認された。

夕風や水青鷺の脛(はぎ)をうつ  与謝蕪