社会的強者であると同時に、裏では「使えない」「老害」「時代遅れ」「臭いし汚い」などと言われ放題なオジサン。オジサンはなぜ嫌われるのか? 現代版のイケてるオジサンになる方法とは!?
女性に対して、イケてるオジサンを考察していきたい。
「ウチは50代のスタッフまでいる落ち着いたバトラーズ(執事)クラブ。なので、女性がオジサンに何を求めているかよくわかります」
と話すのは、新宿歌舞伎町のバトラーズクラブ「ADEOS」の店長の桜井真琴氏(46歳)。ホストというとオラオラのイメージが強いが、女性がオジサンホストに求めるのは、オラついたオレについてこいタイプではなく、物腰の柔らかい紳士タイプ。ホストの世界のみならず、これらは一般社会のオジサンにも通底するという。
「名前の呼び方ひとつとっても注意が必要。親しみを込めたつもりで、初対面からいきなり下の名前で女性を呼ぶ人がいますが、オジサンがすると必要以上にオラついているように見えますし、仕事相手であれば完全にセクハラです」
自分が年配男性であることを忘れ、距離感を間違えてしまうオジサンは意外に多い。仕事であれば親しくなったとしても名字にさんづけが基本だし、仕事以外でも最初は名字+さんから入って、親しくなりたい場合は「何て呼んだらいいですか?」「よかったら○○ちゃんって呼んでいい?」など相手の意向を確認しながら、距離を縮めることが大切だという。
まさに現代において、オジサンが女性に対して重要視すべきは、この距離感。酒席においては、もっと慎重な対応が求められる。
「飲み会でのお酌強要は当然嫌われますし、最近はそこまであからさまなことをするオジサンは少ないですが、明確に強要されなくても気を使って注いでくれる女性も多いです。オジサンが気を使って『オレは自分で注ぐから』と断るとかえって冷たく見えてしまう場合も。そんな女性のために『じゃあ悪いけど、最初の一杯だけ注いでもらってもいいかな? あとはお互いセルフで!』と言って注いでもらった後に返盃すれば、女性としても『1杯目は注いだ』という義理も果たせ、気を使わずに済みます」
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オジサンたちがやりがちなNG言動
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オジサンたちがやりがちなNG言動
距離感とともに、どんな些細なことでも「女性の同意」を得ることが今の時代はとても重要だ。オジサンたちがやりがちな言動で最もNGなのが「自虐&イジり」だと桜井氏は分析する。

無神経な女性イジりはただのセクハラでNG!
さらに、無神経な女性イジりはただのセクハラ。オジサンがコミュニケーションのつもりで『そんな派手なネイルしててもモテないよ?』などと言っても、女性は『お前にモテたいなんて思ってない』と思うだけです。
女性芸人がモテない女としてひたすらイジられるようなバラエティ番組が『楽しく笑いたいバラエティ番組で、なんでセクハラを見せられなければいけないのか』と女性から批判され始め、女性芸人自体も『女芸人は容姿をイジられることでしか笑いを取れないのか』と声を上げ始めた昨今、イジりはもはやコミュニケーションではないと肝に銘じましょう」
方向のズレた気遣いも注意だ。
「『女のコはアボカド好きだよね~。たくさん食べていいからね!』『デザートは別腹なんでしょ?』などの、女性への雑な決めつけは、悪気はなくても『個人として見られていないんだな』と思われてしまいます。自虐的にならず、少しポジティブな姿勢で女性を気遣う。それがこれからのイケてるオジサンですね」
これまでは女性が我慢することで成り立っていたオジサンコミュニケーションだが、これからは我慢させない気遣いをできることが、イケてるオジサン2.0への近道なのかもしれない。
<OK言動>
・お酌など女性に対して、小さなことでも「同意」を得る
・お酌など女性に対して、小さなことでも「同意」を得る
・名前の呼び方など接し方の距離感は徐々に縮めていく
<NG言動>
・「オジサンだから」の自虐は時代遅れ感を増長させる
・コミュニケーションと勘違いして芸人気取りで「イジる」
・「オジサンだから」の自虐は時代遅れ感を増長させる
・コミュニケーションと勘違いして芸人気取りで「イジる」