新しい年度の始まるこの時期。部屋の整理整頓と一緒に、古くなった身の回りのモノを新調する人も多いだろう。だがしかし、身近にあるモノほど、いつまで使っていいのかわからない……なんてモノも多いのではないだろうか? そこで今回、そんな身の回りのモノの“買い替えどき”を、専門家たちに指南してもらった!
穴が開かなけりゃ一生モノは大きな間違い……!?
人目に触れないものだから……と、つい延々と使い続けてしまう下着やハンカチといった布類の日用品。これらの替えどきについて、整理収納アドバイザーのすはらひろこ氏はこう語る。
「まず、パンツやインナーなどの下着類の場合。替えどきの目安としては最長で1年ほどです。それ以上の期間使い続けると、着脱と洗濯で形が変形して生地が傷み、着用感が悪くなります。年末や新年度などの区切りに、毎年入れ替えるのがおすすめ」
一方、同じ下着でも、靴下の替えどきは「見た目」が重要だ。
「日本人は、何かと靴下が人の目に触れがちな生活を送っています。営業先や飲食店、他人の家などでみすぼらしい靴下をはいているのは、印象も悪いです。だから、毛玉ができたり、つま先やかかとの部分が薄くなって破けたりと、“傷んでいるな”と感じたら、躊躇せずに処分し、新品を買いましょう」
そして、お次はタオル。洗濯し続ける限りは、いつまでも無限に使えると思いきや……。
「洗濯を繰り返すと、生地が薄くなり、ごわつきます。タオルは肌に触れるものなので、肌触りが悪くなったら処分しましょう。あと、もうひとつのタオルの買い替えの目安は“ニオイ”です。いくら洗ってもニオイが落ちない場合は、タオルに雑菌が繁殖し、すでに寿命が来ている可能性もあります。こちらも、できれば毎年1回の周期で買い替えをするのが望ましいですね」
一説には、雑菌の繁殖した不衛生なタオルを使い続けると、小さな傷口から細菌感染を起こす危険性や頭皮環境が悪化して頭髪が細くなってしまう恐れも指摘されている。タオルも洗濯を繰り返して同じものを使うのではなく、下着といっしょに毎年新しいものへ買い替えたほうが安心なようだ。
「枕カバーはどんなに洗濯をしても、皮脂と汗でニオイや汚れが残るので、半年から1年に一度には交換を。毎日洗髪しない人の場合は、整髪料が枕に付着するので、さらに買い替え頻度を上げるべきです。シーツは、洗濯頻度が高ければ汚れは残りませんが、色あせや生地が薄くなったら替えどきですよ」
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<これを過ぎたら危険>
下着:半年~1年
枕カバー:半年~1年
バスタオル:1年
下着やバスタオルなどは着心地だけでなく、感染症になるリスクも指摘されているので、1年間使用したら迷わず買い換えよう!