お盆休みで学生時代の同窓会も多かったことでしょう。そんな何気なく参加した同窓会で、ドロ沼の不倫劇を繰り広げた主婦がいます。大川春子さん(仮名・44才)です。

「第二次ベビーブームに産まれた世代なので、私が行っていた高校はクラス8組もあるマンモス校。きっかけは4年前にホテルで大規模に行われた学年同窓会でした。不参加もたくさんいましたが、それでも100人近くの同級生が参加していましたね。

 顔も知らないような人も大勢いるし、会うのは卒業以来という人がほとんどなので、ほぼ初対面状態(笑)。その中で、1人の男性から声をかけられたんです」

◆イケメンに話しかけられて思わず舞い上がり……

 少しふくよかな体型ではあるものの小柄で童顔の春子さん、今でもたまにナンパはされるそうです。

「話しかけてきたのは爽やかなイケメン。第一声が『久しぶり!』だったから、同じクラスだったのかな? と思ってしばらく話すことに。とはいえ共通の友人の話題はほとんど出なくて、当時の先生や修学旅行で行った場所の話とか……。

 もしかして知ってるクラスメイトじゃないのかな? と思ったので『何君だったっけ?』と聞いてみると、『タナカ(仮名)だよ! 俺は覚えてるよ。大川だろ?』って言ってました。いま思えば全員名札をつけてたので、名前なんてすぐに分かるのにすっかりだまされちゃいました……」

 イケメンに名前を覚えてもらえていたことに戸惑いながらも、春子さんは嬉しかったといいます。そして……

「お酒も進んで話が盛り上がり、同窓会も終盤に差し掛かかった頃、ふいに彼が言ったんです。『実は俺、高校の時に大川の事好きだったんだよね。今日、もう少し一緒にいたいんだけど……いいかな?』」

 そんなセリフ結婚してから一度も言われたことがなく、もう少し彼と話もしてみたかった春子さん。気付いたら夫に『二次会に参加してきます』とLINEを送り、彼と2人で抜け出していました。

 二次会でバーへ行き、そのまま雰囲気にのまれるように春子さん達はホテルへ行ってしまったのです。

「それから連絡先を交換し、しょっちゅう彼と会うようになりました。彼は独身だけど私は主婦、会えるのは彼が営業中に抜け出せる平日の昼間のみ。それでも彼は優しくて、どんどんハマっていきましたね。

 夫からは女ではなくママとして見られているし、子供も中学生で手が離れていたので、唯一女性扱いしてくれる彼との時間はすごく嬉しかったんです。ホテルのプールで泳いだり、お揃いのスニーカーを買ってジョギングしたり、すごく幸せな時間でした」

 ですが、その幸せはわずか半年で打ち砕かれたといいます。

「彼からの連絡が徐々に減ってきたんです。初めの頃は毎日のように連絡をくれていたのに……彼にLINEしても返信はナシ。それはだんだんと『あんなに何度も結ばれたのに、なんで返信くれないの!?』という怒りに変わっていきました。

 どうせなら誰かに彼との関係をバラして終わらせたいと思った私は、思い切って他の同級生に彼のことを聞いてみたんです。すると同級生から返ってきたのは『アイツ、結婚してるよ』という信じられない言葉……。嘘だと思い、彼のFacebookのアカウントページをスクショして送ってもらうと、そこには奥さんと子供と幸せそうに映る彼の姿があったんです」

◆絶対に許せない! 彼の会社の前で大暴れ

「その瞬間、一気に愛情が憎しみに変わり、怒りにまかせて彼にLINEを送っていました。『奥さんに私との関係バラしてやる!』と。

 タクシーに乗り込み、気づいたらFacebookで見た彼の会社の前に来ていました。彼を呼び出し『だましてたの!?』『嘘つき!!』とさんざん罵倒(ばとう)したところを、彼や警備員に抑えられ……なだめられてタクシーに乗せられました。

 彼からはその後『だましたつもりじゃなかった。本当に好きだった』とLINEが来ましたが、後々高校の卒アルを見返してみると、彼と私はクラスが同じどころか一切の接点がなかったんです!

 そして別の同級生に聞いてみたところ、私のことを好きだったと言っていたくせに、実は他に彼女がいたようです。それを知った瞬間、その場だけの口説き文句だったのかと一気に気持ちが冷めていきましたね」

 結局、お互い家庭持ちなので大ごとにしたくないと、彼とはそれっきり会っていません。

「好きだったと言われて、つい学生時代の気分に戻って浮かれちゃったんですよね。あれ以来、同窓会はこりごりですが、もし次に同窓会でイケメンを見つける機会があったら彼と同じ手を使おうと思います(笑)」

 あまり反省している様子のない春子さん。相手が結婚していることに激怒してましたが、そもそもあなただって既婚者では……。同窓会から始まる不倫は意外と多いようですが、同級生同士でのドロ沼は避けたいものですね。