2017-12-15 11:51 ｊｉｊｉ 時事通信ニュース
【パリAFP＝時事】フランス･パリの市議会は13日、野生動物のサーカス出演禁止を満場一致で採択した。動物福祉の専門家らはこの動きを「わずかながら前進した」と歓迎している。≪写真は資料写真≫
フランスでは野生動物を出演させている複数のサーカスに対し批判の声が高まっており、すでに65の自治体は野生動物の出演を禁止している。
パリ市議会は13日、アンヌ･イダルゴ市長からの動議を採決。市長は「野生動物が出演するサーカスのない市を満場一致で採択した」と発表した。
ただ、期限は設けておらず、禁止に関する最終決定は政府に委ねた。
環境保護活動家のジャック･ブトー氏は、「サーカスに出演する野生動物は適切な扱いを受けていない。娯楽のために利用されている」と指摘。今回の決定については、禁止の最終決定には国会の通過が必要なため「十分ではないが、わずかながら前進した」と述べた。