私の場合・・・幼稚園を2年にするか3年にするかで両親が喧嘩し私の最初の記憶に成った過去が有る。
同時に父と母の戦いの結果は、私が娘だった事も有り母が勝ち私は幼稚園よりも先にピアノの習い事に行く事に成った。
初めての赤の他人の集まり・・・ピアノ「ヤマハ」では集団練習だった。
けど自宅近くにピアノ「カワイ」が私だけでも徒歩で歩ける距離に出来、母の送迎車は1年で卒業と相成った。
5歳から・・私はピアノ「カワイ」に在籍し「カワイ」でも最初の1年か2年は3人での練習だった。
確か「藤田」先生だったか・・・その先生に母が言われたのだ。
「この子は何時も爪先歩き、するから足が強いんだろうね・・・。」
それを聞いた母は女の子だし可愛いから・・・とバレリーナを考えた。
けど母も大家族で育ち知り合いも、伝手も無く・・・困り果てピアノ「カワイ」の講師で有る「藤田」先生に聞いた。
すると・・・バレエ研究学園「八塚」を紹介してくれたのだ。
バレエ研究学園の生徒は皆・・・色白で医師や校長の、ご子息・ご令嬢ばかり。
当時の私は初孫と言う事も有り毎日、外遊びをしていた事も有り色黒で・・・スイミーの様な存在。
なのに「八塚公子」先生は私の足を見て最初の一言目に「・・・良い脚してるんやけどね・・・金、掛けなさい。」と言われた。
「八塚公子」先生に直接・・・会ったのは1回だけ。
私の指導は主に「三秋信子」先生が行ってた。
若い先生も居るのだが・・・何故だか私に構うのは「三秋信子」先生ばかり。
クラスには10人以上居るにも関わらず必ず私の指先・・・特に手を挙げた時など熱心に私の手が直立してない姿を見れば・・・鬼の形相で私一人に対し5分以上も付きっきりに成る事も。しばしば・・・。
他にも生徒居るのに・・・何故だか私ばかり。
極めつけは発表会2週間前だ。
皆を集め「発表会、当日にサプライズ有りますが皆、動揺しない様に。解散。あっ。貴女は居残りです。」と言われ皆から同情の眼を向けられ講師と一対一に成れば「貴女には今から・・・でんぐり返し、前回り。を発表会当日までにマスターして頂きます。皆には両親も含めてシークレットですよ。サプライズですからね。」と言われ開いた口が戻らない。
自慢じゃないけど私の家は・・・バレリーナするには金も・・・そこそこで一人っ子だからこそ行けれる環境なのだ。
であるから・・・皆と違い一週間に1回しか通ってない。
つまりは来週は本番前の全工程の舞台な訳で・・・日数的に僅か1日でマスターしなければ成らない・・・という訳なのだ。
この悪夢は・・・毎年、私が辞める8歳まで継続された。
しかも無茶な要求のせいで本番の日、当日含め・・・私は毎回「嘔吐下痢」に悩まされつつもサプライズ、秘密と言う言いつけを守るが為に健気にも母にも心苦しくは有ったが嘘も方便と言う様に「高熱41度でも本番だけは出る。」と駄々をこね毎年、参戦をしてた。
結果…幼稚園近くの「徳丸」小児科にはイベント前は嬉しくも無いが常連と成った。
ついでに点滴プラス、お尻注射もセットで・・・。