いつも読ませていただいてるブログにお邪魔できてませんが、取り急ぎ、今回の胆振東部地震の私の体験について報告をさせてください。
6日の夜中、寝ていたら突然スマホの警報が鳴りました。私は普段熟睡して滅多に夜中に目が覚める事はないのですが、さすがにこの時は何事か!と飛び起きました。
それと同時に家がガタガタグラングランと揺れました。
恐怖で体が動かず、隣にいたお父ちゃんの腕をギューと掴んでじっとしてるしかできませんでした。
リビングの方で「ガシャーーン」と音がしましたが寝室は物が落ちたりとかはなかったです。
揺れが収まり2階で寝ている子供達とニャンコ達の様子を確認しましたが、何も被害がなかったので安心しました。
その後すぐに停電になりました。
慌てて懐中電灯を取り出しリビングの異常を確かめましたが、特に変わった様子はありませんでした。
朝になり明るくなったので改めて見てみると壁に掛けていた時計が落ちてガラスが割れていました。
あと飾っていた人形が倒れていたくらいで他に被害はありませんでした。
震源地に近い場所では亡くなられた方や家が倒壊した方も多数おられるのでこれで済んだと喜ぶのは申し訳ないのですが…
この時はまだLINEが使えましたので、長女から「断水になるかもしれないからなるべく水を確保しておいた方がいいよ」と言われて浴槽や、大きな鍋、キャンプ用の水タンクにせっせと水を溜めました。
テレビで情報を得られないのでラジオが役に立ちました。
子供が中学の時に学校の授業で作った手回しで充電が出来るタイプのラジオです。
ライトも点くので重宝しました。
キャンプの時に使った乾電池式のランタンも懐中電灯より明るくて食卓を照らすのにちょうど良かったです。
あと予備の乾電池もたくさん準備しておけば安心だと思いました。
幸いな事に水道は止まる事なく、ガスも普通に使えましたので、煮炊きするのに困る事はなかったです。
ご飯は炊飯ジャーが使えないので鍋で炊きました。
ご近所の方々がとうきび、枝豆、じゃがいも、トマトなど畑で採れたものを持ってきてくれましたのでありがたくいただきました。
三女が専門学校時代にアルバイトをしていた飲食店の店長さんが、お店の名物の餃子、焼きそば、炊きたてのご飯、スイカやおやつをわざわざ家まで届けてくださいました。
ご自分の家もまだ停電してるという事なのに、神さまでしょうか?
この店長さんは女性ですが、お店の食材が傷んで捨てるくらいならと近所の人に無償で料理を振る舞ったり、通りすがりの困ってる人に食材をあげたりしたそうです。
なんの見返り求めずにこういった事を普通に出来る人なんですね。
三女がバイトを辞めて就職して1年半ほどたつのに未だに良くしてくれるのです。
いつまで停電が続くかわからないし、家にある食材が尽きる事も想定して買い出しに行く事にしました。
道路は信号が点いていないので交差点ではゆっくりと譲り合いながら通ります。
暴風雨の後の地震のせいか道路脇の大きな木が何本も倒れていました。
近所の大きなスーパーに行ってみましたが、普段の営業時間よりかなり前なのに駐車場は満杯で、入口から長蛇の列になってたので買うのをやめました。
コンビニも混んでて買えそうにないので諦めてたら、たまたま近所のマイナーなコンビニがすいてて、まだ棚に品物がありました。そこで飲み物やカップラーメン、冷凍の味付けジンギスカンを買いました。
普段コンビニで物を買う時はauウォレットにチャージして使う事が多いので現金を使う事はないのですが、こうゆう時はどこも現金しか取り扱わないようなので現金を確保しておかないと、ATMも使えないとなると困るだろうなと思いました。
ガソリンスタンドは長蛇の列です。
うちはまだ大丈夫そうだったので並びませんでしたが、ガソリンタンクが空に近い人は並んでる間にガス欠にならないのか心配でした。
スマホの充電も家では出来ないので車のエンジンをかけて充電してました。
その方法が取れない場合は市役所や保健センターで充電出来るようでした。
なので市役所の駐車場も満杯でした。
これからは普段からスマホの充電とガソリンを満タンににしておくようにしようと思います。
でもそのスマホも6日の13時半くらいには全く使えなくなりました。
ネットが繋がらないだけではなく通常の通話すら出来なくなりました。
ネットからの情報を得られなくなりましたし、長女とも連絡がつかなくなり本当に不安でした。
夜はご飯を食べるとやる事もないので、外に出ましたら街灯も家の明かりもなく真っ暗闇でした。
空を見上げると満点の星空が広がっていました。
こんなにはっきりくっきり星を見たのは何十年かぶりでした。
北斗七星やカシオペア座がちゃんと見えました。
これには感動しました。
あとやはり不便に感じたのはお風呂です。
灯油はありますが電気がないとボイラーが動きません。
頭だけは気合で水で洗ってみましたが、体に水のシャワーを浴びる勇気はありませんでした。
そしたらラジオで近くの温泉施設が22時までやってると知りました。
ここは温泉だけでなくプールやジムやレストラン、ホテルも併設してる大きな施設なのですが、急遽お風呂だけ営業してるようでした。
家族5人でゾロゾロと向かいました。
想像通りゲキ混みでした。
入場料は一人980円の通常料金です。
お風呂しか入れないんだから少し割引してくれてもいいのになと思いましたが、背に腹はかえられません。
ここもカードが使えず現金のみの取り扱いだとゆう事でキャッシュレスに慣れると、こうゆう緊急時には戸惑うなと思いました。
浴場に入るとたくさんある浴槽はそこそこな感じですが、洗い場の順番待ちがずらーーーーっと並んでました。
ばーさんから子供まであらゆる年代の裸の女が一列に並んでるのですから、なかなか見られない光景です。
ここまで来て「行列嫌い」とか言ってられないので仕方なく並びます。
多分40分以上は待ってたと思います。
洗い場は奥の方まで曲線状に続いていて一個一個が仕切られてますので、どこが空いてるか近くまで行かないとわからない状態になっています。
列の先頭の人はどのタイミングで順番が回ってきたかわかるんだろうと疑問に思ってたら、終わった人が列の先頭にいる人に(ここ空きましたよ)と手招きして合図するシステムになってました。
きっといつの間にか暗黙のルールになっていたんでしょうね。素晴らしいシステムだと思いました。
ちなみに男性の方はそうゆうシステムではなく、空いてる場所があるのに気づかずに待ってる人がたくさんいたそうです(笑)
洗い場のシャワーは勢いが弱くてお湯もぬるかったですが、これだけ大勢の人がいっぺんに使うので仕方ないかなと思いました。
サウナもやってなかったので、やはり入場料は安くしたら良いと思いました。
それでもお風呂に入れて良かったです。
最初の頃の報道では停電復旧のメドが立たず、1週間程続くかもと言う事でしたが、なんと7日の22時半頃に停電が解消されました!
それと同時にネット環境も元に戻りました。
なんとありがたい事でしょうか( ;∀;)
一生懸命作業してくれた電力会社の方々に感謝です。
とりあえず溜まった洗濯物を洗いました。
まだたまに地震が来てるので安心はできませんが、電気が使えて普通に生活できる事がどれだけありがたい事か身に染みて感じました。
まだ断水してる地域もありますし、北海道だけでなく先日の台風の被害からまだ回復されてない地方の方々もたくさんおられます。
これ以上被害が広がらないように1日も早く元の生活に戻れるように願ってやみません。
最後になりましたが、今回の地震でLINEやメッセージ、ツイートなど本当にたくさんの方々からご心配をいただきましてありがとうございました。
すごく心強かったです。
本当にありがとうございました。