
「これ、俺の?」「・・・お父さん、だいぶ進行してきたね」「うん。自分でわかる」
外出から帰宅した粉雪
とりあえず、食品を台所の調理台に運ぶ
先に台所にいたのは父(アルツハイマー型認知症91歳)
「これ、お前の?おれの?」
大好きな缶の水割り。家では、角瓶ウィスキーを飲んでいる
飲みかけの缶のウィスキーには、サランラップをしてゴムでとめてある
几帳面な父がよくやること
粉雪は、缶のウィスキー飲まないし、サランラップで缶を覆うなどしたことない
自分用のお寿司を買ってきたのにそれがわからなくなり、「これお前が買ってきた?」と聞く
「お父さん、だいぶ進んできたね」
いつもなら「なーに言ってんだ!」と言うが今日は、「うん。自分でもわかる」と言った
すかさず、「◯◯ちゃんのお父さんも◯◯ちゃんのお母さんも施設に入ったよ」と話した
父は「みんなしてる」に弱い
父「自分の意思で?」
粉雪「そうだよ。自分で不安に思ったからだって。入所したら安心して日々を過ごしてるらしいよ」
父「そうかぁ。介護施設かぁ。」
ま、この記憶も消えるのでしょう