こんにちは。


またまた少しブログが空いてしまいましたが、今日は息子がWISC検査を受けたことについて書きたいと思います。


中1の12月…もう年が明けたので、去年の12月ではなく…もう1年前になります。


小児科の先生から、WISC検査を受けみたらどうかなとお話がありました。いろいろなことがわかるよ、と。


ただ、大学病院じゃないと受けられないということで、通院しているご近所の総合病院ではなく、先生がいらっしゃる大学病院で受けることに。


WISC検査。発達障害の検査です。

ああ〜きたかーと思いました。

起立性になってから、実はもともと発達障害だったことがわかることもあるようなので、息子にはあれこれ説明せずに、とりあえず受けてみることにしました。


先生は、検査の予約を取るのにPC入力しながら「完璧主義って出るかなぁ〜」とぽそり。確かに息子は完璧を求めるタイプなのです。先生には話していなかったのですが、数回診察をしただけでわかってしまうのは、さすがだなと思いました。


少し待って、クリスマスの頃に検査を受けました。年明けに結果が出るまでは、親としてはそれなりに心配をしていました。


結果。トータルのIQは115ほどあり、知的な部分には問題なし。ここは心配していなかったけれど、それでも正直ほっとしました。


ただ、項目別に見ると、知覚推理が高く135ほどあるのに、ワーキングメモリは平均的な90ほど。その数値差が40ちょっとあって、それはものすごく差があることになるそうです。


この差が大きいと発達障害、と診断をされる先生もいらっしゃることを、後々自分でネットで調べて知りましたが、息子は発達障害との診断は受けませんでした。


その結果をわたしなりに、めちゃくちゃ調べて調べて調べました!個人のブログで書いてる方もいらっしゃったし、調べサイトの解説みたいなものも読みました。あと、大学の先生、医師の研究論文のようなものも読めたので、とにかく片っ端から読みました。


たくさん疑問がでてきて、それを携えてスクールカウンセラーさんのところに伺いました。


いろいろとカウンセラーさんとお話をする中でわかってきたこと。息子の項目別の数値差は、確かに大きいということ!カウンセラーさんいわく、知覚推理を車のエンジン、ワーキングメモリをタイヤに例えて考えると…


「F1のエンジンを乗せてるのに、軽のタイヤをはいて公道を走っている感じです」


それは…かなりの違和感だ。


カウンセラーさんも、「あれ?あれ?!なんかうまく走れない〜という感覚があるのかもしれない」と。


息子の中では、頭はフル回転でいろんなことを考えているけれど、その速さに処理速度が追いついていなくて、ああーもうー!というヤキモキしたイライラがあったりするのかもしれない、とのことでした。


それで疲れやすかったり、起立性になったりと、そういったこともあるのかもしれないようです。


そう言われてみると…息子は頭の回転は、特段悪くはないと思うのですが、あ!わかった!ということがあっても、それを書くスピードが普通なので、書いているうちにさっきひらめいたことを忘れてしまったり(^_^;)、頭ではわかっていることを書き間違えて、「あーっ!もう〜🌀」となっていることが、よくあったような気はします。


そのあたりが、F1エンジンと軽のタイヤ、なのかもしれないです。


カウンセラーさんには、何か思いついた時には、とにかくまずメモをとること、もう少し大きくなったら、ボイスレコーダーなどを使うのもいいかもしれない、という対策を教えていただきました。


数値の差以外にも、経験が足りないということがわかりました。日常生活の中で、もっとたくさんのことを経験する必要がありそうです。わたしが出不精なのもあって、息子も出不精。家でのんびり〜が好きで、同い年ぐらいの子より、いろんな意味で社会的な経験が少なかったと思います。経験の少なさが、新しいことへの不安を生み出すことにもなるので、もっとたくさんいろいろな経験をさせなくちゃ!と、知ることができました。


WISC検査は、発達障害かどうかを調べるものと思っていたのですが、いろいろなことがわかって、以降、息子への対応の仕方や、治療していく際の方向性にとても役立っています。


今回の検査では、息子は発達障害との診断は受けませんでしたが、黒ではないにしろ、要素はあるんだろうなぁとわたしは受け止めました。


ただ、息子がたとえ発達障害だろうがなかろうが、わたしがやるべきことは変わらないということも、この検査でわかりました。たくさん新しい経験をさせること、知覚推理の力を活かした対応をしていくこと、得意なことを伸ばせるように後押ししてあげること、です。


検査をしてよかったなぁと、思っています。