お盆休み映画。今年は見応えある作品がそろった。大人も見てソンしない作品をご紹介しよう。(選者は映画評論家の垣井道弘、おかむら良両氏と本紙デスク)

 ■「アベンジャーズ」

 盆休みに合わせ、きょう14日公開の「アベンジャーズ」は、空飛ぶアイアンマン、緑の怪人ハルク、魔性の女スパイ・ブラックウィドウら、7人のスーパーヒーロー大集合映画。彼らが、神々の国を追放されて地球支配を狙う邪悪な神・ロキと対決する。ブラックウィドウを演じるスカーレット・ヨハンソンの胸の谷間もそそられる。

 「神とスーパーヒーローたちが派手な戦いを繰り広げる後半は、CGを駆使した爆発と破壊の連続。エンディングのクレジットが出てからオチがあるので、ゆっくり席を立つことをおすすめする」(おかむら氏)

 ■「ダークナイト ライジング」

 「ダークナイト ライジング」は、映画のボリューム感たっぷり。「シリーズの最終章で、バットマンとベインの覆面対決が見もの。キャットウーマンを演じるアン・ハサウェイは、ボディーラインが浮き出るキャットスーツ、髪をひらひらさせながら、バットポッドと呼ばれる二輪車で疾走してカッコいい。バットマンとの関係もスリリング」(おかむら氏)

 ■「トータル・リコール」

 かつてシュワちゃん主演で大ヒットしたSF大作をリメークした「トータル・リコール」。過去の記憶を消された元諜報員(コリン・ファレル)と、実は監視役だった美しい妻(ケイト・ベッキンセール)の攻防がスリリング。

 「21世紀末の地球は、富裕層の連邦国と労働者層コロニーの2つに分断されているという設定に説得力がある。未来カーの空中カーチェイスもよくできていて、SF映画ファンは見逃せない」(垣井氏)

 ■「遊星からの物体X ファーストコンタクト」

 30年前にヒットした伝説的SF映画の前日譚を描くのは「遊星からの物体X ファーストコンタクト」。

 「ノルウェー南極観測隊の基地近くで発見されたエイリアンが、観測隊員の体内に侵入し、隊員になりすます。疑心暗鬼になった隊員たちが次々と餌食になっていく。有名スターはいないが、ちょっとした掘り出し物で南極の涼しさ保証。B級映画やホラー映画が好きな人には特にオススメ。前作を見ていなくても楽しめる」(垣井氏)

 
 ■「BRAVE HEARTS 海猿」

 この夏最大のヒット作「BRAVE HEARTS 海猿」はスタッフもキャストも見せ場を心得ている。「海上保安庁の特殊救難隊員になった仙崎大輔(伊藤英明)とバディの吉岡(佐藤隆太)が、海上着水したジャンボジェット機から乗員、乗客を救出する。大掛かりな撮影は、1982年の羽田沖の日航機墜落事故を思い出させるほど臨場感がある。キャビンアテンダントを演じる仲里依紗の好演が見もの」(垣井氏)

 ■「おおかみこどもの雨と雪」

 異例の大ヒットとなっているのが細田守監督の新作アニメ「おおかみこどもの雨と雪」だ。

 “ポスト・宮崎駿”の呼び声が高い細田氏が手がけ「大人が泣ける」と評判だ。

 「ヒロインが愛したのが“おおかみおとこ”という唐突な設定も、細田監督のリアルな生活描写で違和感がない。狼と人間の二面性を持った子供たちが、狼として生きるか、人間として生きるか-を選択する後半はハラハラ。普遍的なテーマがきちんと語られている」(おかむら氏)

 「おおかみ目線で雪原や森を駆け抜ける大自然の場面は、実写を超えた迫力がある」(本紙デスク)

 

 
映画の写真

ホビーは人生の「おもちゃ」



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関連サイト:http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20120814/enn1208141540008-n1.htm