テレビの名画劇場で

「ジョンとメリー」を見たよ

ダスティン・ホフマンが主演の

行きずりの恋のお話さ

まるであの日の ふたりみたいで

胸が熱くなって 仕方がなかった

君にもう

二人も子供がいるなんて

僕のまわりだけ

時の流れが遅すぎる

 

君と一緒に見に行った

「卒業」を覚えているかい

花嫁を奪って逃げる

ラスト・シーンが 心にしみたね

なのにあの日 ぼくは教会で

君を遠くから ながめてるだけだった

君にもう

二人も子供がいるなんて

僕のまわりだけ

時の流れが遅すぎる

 

ダスティン・ホフマンになれなかったよ

ダスティン・ホフマンになれなかったよ

 

 

(大塚博堂

   「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」より)