障害があるほど愛は燃える
古典的テンプレ3選
『ロミオとジュリエット』
『タイタニック』
『マイ・エレメント』
『ロミオとジュリエット』(1968年 フランコ・ゼフィレッリ監督)
原典はシェイクスピアの戯曲。恋愛や結婚が個人の意思と関係なく「家」と「家」の付き合いで決められていた時代に、当人同士の意思で思いを寄せ合う二人は何とか結ばれようと策を巡らしますが、運命のいたずらに左右され、事態は悪化します。この作品は数ある『ロミオとジュリエット』の中では最大のヒットとして知られており、テーマ曲はスタンダード・ナンバーとなって独り歩きしているほど。
『タイタニック』(1997年 ジェームズ・キャメロン監督)
ほとんど密航に近い状態で乗り込んだ貧民の男性と、上流階級の女性がタイタニック号の中で知り合い、愛し合いますが・・・。タイタニック号沈没の状況を上映時間とシンクロさせてリアルに描く一方で、身分の違いで結ばれない男女の悲恋を真っ二つに分かれた沈没船にたとえて見せた演出プランが大成功しました。主題歌もヒットし、船の先端でポーズを決める場面が超有名になった歴史的作品です。
『マイ・エレメント』(2023年 ピーター・ソーン監督)
とにかく予告編が出来が悪い。移民問題や異文化交流の難しさを前面に出してインテリを気取ったつもりだったのでしょうか?本編を観れば分かりますが、これは現代版『ロミオとジュリエット』というべき恋愛映画なのです。火のエレメントの少女と水のエレメントの青年の、触れ合う事さえ不可能な二人が愛を育んでいきますが・・・。アメリカではクチコミで客が倍々に増えてピクサーの面目躍如。