これでいいのか?
アメリカに株を奪われてしまった日本のIP
ハリウッドの怪獣映画
3選
『パシフィック・リム』
『ランペイジ 巨獣大乱闘』
『ゴジラVSコング』
『パシフィック・リム』(2013年 ギレルモ・デル・トロ監督)
「怪獣」と「巨大ロボット」が「殴りあう」という、誰もが目を疑った日本的要素てんこ盛りのハリウッド映画。ロボットこそ「イェーガー」というそれっぽいドイツ語で呼ばれますが、怪獣の方は「カイジュー」と日本語そのまま。そのインパクトが強すぎて、本家のゴジラの方が「タイタン」とか「巨大不明生物」とか回りくどい単語を使わざるを得なくなるという逆転現象が起きてしまいました。
『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018年 ブラッド・ペイトン監督)
遺伝子操作の研究をしていた宇宙ステーションが、実験で巨大化したネズミの突発的な大暴れにより壊滅。巨大化因子を刻まれたDNAのサンプルが地球に降り注ぎ、あっちもこっちも巨大化したワニやらオオカミやらゴリラやらが湧いて、誰もが右往左往の大騒ぎ。基本的な設定はゲームが原作で、ストーリーは映画オリジナルの要素で固めているとのこと。B級と早合点するなかれ、立派なエンタメです。
『ゴジラVSコング』(2021年 アダム・ウィンガード監督)
公開前、「どちらかが勝つ」というコメントが過失か意図的にか流され、さあどっちだという論争が巻き起こります。ネット上を中心に「祭り」の状態になって期待が高まりました。幸か不幸かコロナ禍に直面、公開時期が何度も変更。まだかまだかと焦らされたファンのボルテージはMAXになり、結果的にコロナ禍以後に公開された映画として初日の興行成績が世界一になるという大成功を呼び込みます。