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真夏のサスペンス映画

傑作3選

 

『サイコ』

『ミザリー』

『ソウ』

 

 

『サイコ』(1960年 パラマウント)

 モノクロ映画です。序盤と本題の2部構成という組み立てに、まずは意表を突かれます。そして「誰のモノローグだったの?そもそも?」と根本的な疑問が浮かぶ掟破りのアイデアが今もなお観る人を引き付けてやみません。そして、パクリとパロディが大量生産されるシャワールームの殺人の描写とBGMは「どこかで見たぞ」「どこかで聞いたぞ」とデジャブを呼ぶが、原典は「ここ」。お間違いなきよう。

 

『ミザリー』(1991年 キャッスル・ロック・エンターテインメント)

 言うまでもなくカラー映画です。大人気小説シリーズの「最終回」を書きあげた作家が主役。彼は山で事故を起こし重傷に。そんな彼を助けた中年女性がクセモノでした。自分の愛するシリーズのラストが気に入らないからと原稿を燃やし、書き直しを命じます。通信手段が無い状態で山小屋に監禁された作家の命は、中年女性の歪んだファン心理のエスカレートを前にして深刻な危機に直面するのです…!

 

『ソウ』(2004年 ライオンズゲート)

 突然、謎だらけの舞台設定から始まります。どこか分かりませんが、普通サイズのバスタブと便器がある異様な広さの風呂場で主人公は目を覚まします。部屋の対角に拘束された男と男。中央には死体が転がり、それぞれの手の届く範囲内には、ノコギリや銃、そしてテープレコーダー。「6時までに相手を殺すか自分(もしくは家族)が死ぬしかない」と「『ゲーム』の開始」を告げる声が再生されて…!