時代を超える面白さ

傑作ホラー映画

3選

よたび

 

『リング』

『呪怨』

『怪談新耳袋 劇場版』

 

 

『リング』(1998年 東宝)

 

 

 「VHSテープ」に収められた呪いのビデオ。観ると必ず死ぬ呪いから逃れるためには、一週間以内に「ダビング」して人に渡し、誰かを身代わりにしなければなりません。時代を感じさせる古いキーアイテム連発の、もはや「古典」に分類されるであろう作品です。しかし、「貞子」というキャラクターが独り歩きして生き残ってシリーズが連発され、ハリウッド版もあるために古びた印象はありません。

 

 

『呪怨』(2003年 日活)

 

 

 

 強力な地縛霊におびやかされるヒロインの味わう恐怖の連続。地縛霊なのに、ヒロインの行く先々に現れるのだから始末に負えない。窓のついたエレベータードアの向こうに姿を見せるなど序の口。部屋に帰って、さあ寝ようとベッドに潜り込んだら、掛け布団が盛り上がっている。おそるおそる布団をめくり上げたら、中から・・・!これもシリーズとハリウッド版があり、古びた印象は薄い部類です。

 

 

『怪談新耳袋 劇場版』(2004年 TBS)

 

 

 

 短編が次から次に8本もズラリと並んだ「くどい!」と叫んでしまいたくなる極上のオムニバス怪談映画。PRのために作成された超特大ポスターが、TBS本社ビルのエレベーターホールに張り出されましたが、「怖すぎる!」と利用者から苦情が殺到。番宣ポスターの掲示の是非が役員会の議題になり、撤去が決まるという空前の事態になりました。本当にあまりに怖いために逆に客を選ぶ本気のホラー作品。