改札口で君のこと

いつも待ったものでした

電車の中から降りて来る

君を探すのが好きでした

悲しみに心とざしていたら

花屋の花も変りました

僕の街でもう一度だけ

熱いコーヒー飲みませんか

あの店で聞かれました

君はどうしているのかと

 

(野口五郎

「私鉄沿線」より)