【111整形水(2020 韓国)




【あらすじ】


容姿に強いコンプレックスを抱きながらスタイリストとして働くイェジ。

ある時、彼女に「奇跡の整形水」をうたった荷物とメールが届き、イェジは添付されていた動画を観た。すると画面の中ではお世辞にも美しいとはいえない女性が【整形水】を使用したことにより、瞬く間に美しくなるさまが映っていた。

整形水を使用したことで顔だけが別人のように美しくなったイェジは、送り主を訪ねた。

そこで全身整形を施したイェジは、別人としての人生を歩もうとするのだった。

韓国のオムニバス漫画、「奇々怪々」原作。



【感想】


映像のきれいさ

★★☆☆☆

グロ度

★★★☆☆

退屈度

☆☆☆☆☆

おバカ度

★★☆☆☆

胸糞度

★★★★★

総合おすすめ度

★★★☆☆

・二度は観たくないけど一度は観てほしい


ホラーアニメというのは馴染みが薄く、どういうものなのか?という好奇心からかねてより気になっていた本作。


タイトルにもなっている【整形水】の使用シーンを筆頭にした表現のエグさもさることながら、

「整形」「ルッキズム」に付随する人間の内面の醜さや恐ろしさを描いていて今までに観たことがないホラーでした。

特に女性はすごく不快、陰鬱に感じることだと思います。

PG12という緩い指定にあぐらをかいていたらあまりに問題作すぎて、正直もう二度と観たくない・・・


けれど同時に、ものすごく魅力的で吸引力のある唯一無二の作品でした。

嫌だ、気持ち悪いと思いながらも止めることはできない。

そんな不思議な作品でした。


正直クォリティが高いとはいえないCGについての賛否はありますが、

後半からの怒涛の展開は実写であったらお笑いにしかならないので、製作陣は英断だったと思います。


系統でいえば私のように日本の「笑ゥせぇるすまん」「世にも奇妙な物語」が好きな人に向いているかもしれません。

ぜひ一度、新感覚の方面から攻めてくる本作を視聴してみてください。