毎日彼とメールをしていた。

これからお仕事行ってきます。

仕事終わりました。

家でくつろいでいます。

 

そんなたわいもない会話に

麻美は、久しぶりのことで

恋する乙女になっていた。

毎日が新鮮だった。

彼からのメールを待ち、

彼の存在が大きくなってくる。

 

ちょっとでも彼のメールが来ないと心配になる。

どうしたのから…体調悪いのかしら…

それとも…他にいい人で来たのかしら…

そんなことを思うようになっていった。

 

私、この彼に恋をしているのかしら…

 

声が聞きたい…

どんな声をしているのだろう…

 

お互いの年齢言ってなかった。

余り気にならなかった…

この年になって恋愛?

お話し出来れば…と思っていたので…

 

彼も聞いてこなかった。

ただ彼は地方の人だと言うことは

彼のプロフィールでわかっていた。

 

会うことは難しいだろう…と思っていたし、

お話し出来るだけで良いと思っていたから…

 

会うことなんて考えてなかったし

今はお話しだけで楽しければ良い…と思っていた。

 

朝からおはよう…会社行ってきます。

後は時間のある時に返信していた。

お仕事が忙しくて疲れた…

これから夕食何を食べようか…

そんな彼の会話が可愛くみえた。

 

文字だけど彼の人柄が伝わってくる…

この人いい人なんだろうなぁ…

 

仕事が疲れた…と言っている彼に

ただお疲れ様です~~と返信を送る。

メールが来たら返信をするようにしていた。

そんなことで彼の心が楽になるなら…と思って…

 

そんなたわいのない彼とのメールで

麻美は何年か振りに恋する乙女になっていた。