心に響く音色①
琴音が小学6年生になった。
まだまだ子どものようだけど、どこか大人の空気を漂わせているようで…
何かを隠しているかのように見えた…
私はホテルや喫茶店などでジャズだのなんだのと、ピアノを演奏するのを仕事としている。
家では私と琴音の二人暮らし…
だから家に帰るのは遅く、琴音を一人にしてしまうことが多い。
ガチャ…
ドアノブに手をかけると、中からドタドタと足音が聞こえる。
「鈴姉ちゃん、おかえり♪」
琴音は笑顔で私を迎える。
「ただいまぁ。遅くなってごめんね。」
二人で話をしながらリビンクまで行く。
「疲れたでしょ?ジャ~ン!」
「わぁ、すごいじゃない!」
テーブルの上にはご馳走がならび、ど真ん中には少し崩れた字で
"鈴音チャン誕生日おめでとう"
琴音が産まれて初めて作ったケーキだった。
「お姉ちゃんまた忘れてたでしょ!自分の誕生日…」
5月10日…
今日は私の誕生日だった。
忙しいせいか、自分の誕生日などすぐに忘れてしまう。
「琴音の誕生日はちゃんと覚えてるんだけどねぇ(笑)」
「お姉ちゃん、26回目の誕生日…おめでとう☆」
二人だけの晩餐…
他には誰一人いない。
それでも淋しいと思ったことはない。
少なくとも私は…
「琴音ぇ…学校は楽しい?クラスはもう慣れた?」
他愛もない話だけど二人にとっては楽しい一時…
のはずだった。
すると琴音が
「家庭訪問…」
と、少し言葉を濁して言った。
家庭訪問かぁ…
「先生がどうしてもお姉ちゃんと話がしたいって」
今までは何かと理由をつけては避けてきたが、琴音も今年で小学校卒業となると、やはり一度くらい…
「わかった!じゃあ先生には今週の木曜か金曜がいいって伝えといて☆」
「…うん!お姉ちゃんありがと♪」
琴音が笑顔でそう言った。
でもやっぱり
どこか陰のある表情が
気になって仕方なかった…
②に続く
まだまだ子どものようだけど、どこか大人の空気を漂わせているようで…
何かを隠しているかのように見えた…
私はホテルや喫茶店などでジャズだのなんだのと、ピアノを演奏するのを仕事としている。
家では私と琴音の二人暮らし…
だから家に帰るのは遅く、琴音を一人にしてしまうことが多い。
ガチャ…
ドアノブに手をかけると、中からドタドタと足音が聞こえる。
「鈴姉ちゃん、おかえり♪」
琴音は笑顔で私を迎える。
「ただいまぁ。遅くなってごめんね。」
二人で話をしながらリビンクまで行く。
「疲れたでしょ?ジャ~ン!」
「わぁ、すごいじゃない!」
テーブルの上にはご馳走がならび、ど真ん中には少し崩れた字で
"鈴音チャン誕生日おめでとう"
琴音が産まれて初めて作ったケーキだった。
「お姉ちゃんまた忘れてたでしょ!自分の誕生日…」
5月10日…
今日は私の誕生日だった。
忙しいせいか、自分の誕生日などすぐに忘れてしまう。
「琴音の誕生日はちゃんと覚えてるんだけどねぇ(笑)」
「お姉ちゃん、26回目の誕生日…おめでとう☆」
二人だけの晩餐…
他には誰一人いない。
それでも淋しいと思ったことはない。
少なくとも私は…
「琴音ぇ…学校は楽しい?クラスはもう慣れた?」
他愛もない話だけど二人にとっては楽しい一時…
のはずだった。
すると琴音が
「家庭訪問…」
と、少し言葉を濁して言った。
家庭訪問かぁ…
「先生がどうしてもお姉ちゃんと話がしたいって」
今までは何かと理由をつけては避けてきたが、琴音も今年で小学校卒業となると、やはり一度くらい…
「わかった!じゃあ先生には今週の木曜か金曜がいいって伝えといて☆」
「…うん!お姉ちゃんありがと♪」
琴音が笑顔でそう言った。
でもやっぱり
どこか陰のある表情が
気になって仕方なかった…
②に続く





)


´▽`)