●お薦め度
☆☆☆☆☆
一度は見ておきたい作品。
スーパーで買い物ができなくなるかも・・・。

●ストーリー
数社の超巨大企業が、まるで工場で製品を作るように、肉も野菜を作って、食品業界を牛耳っているというドキュメンタリー映画。

●見所
とにかく安いトウモロコシ(コーン)が、あらゆる食品の原料になっていることに驚く。
しかも、そのトウモロコシは遺伝子組み換えが行われ、秋に種を保存することが禁止されているので、農家は勝手にトウモロコシを栽培できない。
遺伝子組み換えされていない昔ながらのトウモロコシを育てても、モンサント社の種を使ったトウモロコシ畑の花粉が周辺の農場から飛んでくる。
収穫されたコーンは、モンサント社の社員がこっそりチェックしており、モンサント社の遺伝子組み替えコーンの遺伝子が少しでも入っていると、特許侵害で訴訟を起こされるので、モンサント社から種を買うしかなくなるのである。
可哀想なトウモロコシ農家・・・。

そして肉類はとにかくひどい。
鶏肉用のニワトリは、もちろん上記モンサント社のトウモロコシで飼育されているのだが、遺伝子組み換えにより、数十年前より、2倍の早さで成長し、大きさも2倍になるようになった。
1羽で4倍も稼ぐようになったが、急激に成長するため、歩けない。(数歩歩くと骨折してしまう。)
牛は、広大なウンコまみれのひどい場所で、牧草ではなくトウモロコシを食べてさせられている。
牛の胃はトウモロコシを消化できるようにはできておらず、消化できないトウモロコシのせいでO-157などの大腸菌が発生しているとのこと。
知らなかった~。
あと、牛の体に穴を開けて、胃に手を突っ込むシーンはエグイ・・・。
いったん大腸菌が発生すると、飼育環境が悪い(フンまみれ)ので、全ての牛が感染。
そして、全米に出荷。
ハンバーガーを食べた子供などが、食中毒で死んでしまうのである。
大腸菌を殺すために開発されたのが、ピンクスライム肉(ハンバーガー用のパテ肉)。
アンモニアで殺菌消毒した肉で、『気持ちわるー』と思っていたら、その会社が最近つぶれてビックリ!
ピンクスライム肉は、確かに食中毒にはならなそうだが、他の病気になりそうである。

アメリカ政府は、農家を痛めつける専売特許のコーンや、食中毒を起こすような危険な肉の販売を管理しなければならないはずなのに、企業と結託して野放しに。
日本もアメリカも似たようなものだと思った。
どこまでが事実なのか、どれくらい誇張されているのか不明だが、一度は見ておくといいでしょう。

原題 Food, Inc.
制作年/制作国/内容時間 2008年/アメリカ/94分