この際だから、一生書き続けるってのはどうかな~。。
+++++++++
■11/11■
**:**
さっきまで和やかだった楽屋は、審査発表のアナウンスとともに、ピリッとした空気に戻った。
暗黙の了解で、ぞろぞろと、それぞれホールに向かう。
私は、ラスピメンズがいないことに気付き、慌ててTEL。
・・・でない。
仕方なくひとりで客席へ。
ちょうどその一体が空いていたようで、周りもほぼ出演者で埋まった。
まわりから、ひしひしと緊張感が漂ってくる。もちろん、私もそれを発しているんだろう。
みんな、優勝というわずか1席を目指して、ここまできたはず。出来はどうであれ、とにかく呼ばれることを期待して、ここにいるのだ。緊張しないはずがない。
各賞の発表の前に、観客用の抽選会があった。さすが大手楽器店によるコンテスト。ギターやら、キーボードやら、景品は豪華だ。
ぼんやりと眺めていると、そこへ、3人が帰ってきた。
電話に出なかったこと
ひとりぼっちがさみしかったこと
3人から、マックのおいしそうなニオイがしたこと(爆)
いっそ責めたかったけど、とにかく会えたことにホッとして、そのまま。笑
+++++++
すんなり書くけど、結果、私達は何の賞も取れなかった。
でもそれは “残念なこと” ではなかった。
うん…結果を残せなかったことは確かに残念なんだけれど、それよりも、自分達に足りなかった何かに気がついてしまった所為かもしれない。
実質2番手である賞を獲得したバンドが
「地元のみんな、ゴメン…!!」
といって泣いた。
それを見た私は、自分達にはこれが足りなかったんだ、と思ってしまったのだ。
その行為がどうこうではなくて、気持ち。
そこまで悔しいと思う、気持ち。
上に行きたいと強く願う、気持ち。
もちろん、自分達に出来うる努力はしてきたつもりでいた。
でも、本当に?
どこかで、「入賞なんて無理」って、思ってなかった?
― 自分の中の答えは、明確だった。
技術力の差も、痛いほど感じていた。
でも、端から天井を決めてかかっていた私は、やっぱり自分に甘くて、努力を、どこか惜しんでいたのだ。
勝ち残る可能性が10%でもあったら、全力で達成させようとしてきた彼らには、到底かなうはずがなかった。
帰り際、甲信越大会のときにお世話になった審査員の、ベーシストJIGENさんと少しだけ話をした。
「ずいぶん垢抜けたな、っておもったよ。がんばったみたいだね。おつかれさま。」
そうなのJUGENさん。
がんばったの。
尊敬する人に好意的な言葉を貰って、私は一気に安心した。
たくさんの人に支えられて、たくさんの人を犠牲にして、たくさんの人に出会えた。
そして、本当にたくさんのいい経験が、出来た。
ハタからみれば、たかだかひとつのコンテスト。
でも私にとっては、大きな意味があったコンテスト。
私の糧と、なる。
これで。
私達の長い長い夏が、終わった。
11月なんて本当は冬だけど、夏前から同じ目標を掲げて走り続けてきた私たちにとっては、未だ夏だった。
夏の終わりは、いつも少し切なくて、寂しくなる。
でもやってくるあたらしい季節に、ワクワクする。
それと同じ感覚だった。
私たちは、また、あたらしい季節にむけて、歩き出す。
++++++
おしまい★
自己満記事に、おつきあいありがとうございました◎