書式の設定が、もはや曖昧。ワラ


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私がふさいでいようといまいと、イベントは着々と進んでいく。

前半があっという間に終了して、10分間の休憩へ。


会場の明るさが気まずいので、人の波にまぎれて、そっと表に出た。

タイミングよくケータイが鳴る。


パパだった。

まぁ、文字通り『我が子の過去最大級のステージ』を、家族総出で観に来てくれてたわけで。(あと観光ね!)


ロビーで待ち合わせ、「おつかれさま」と、パパ。



落ち込んでいるときの肉親ほど、涙腺を直撃するものはない。。

私は、うっかり出てきそうになる涙を、ライブとは全く関係ない話で蹴散らした。

しばらく談笑していると、後半の開始を告げる予備アナウンス。

パパはまた、客席に戻っていって、私は喉の渇きをどうにかする為、楽屋へ。



廊下で、不意に正面から声をかけられた。



「ラストピースの人ですよね!さっきの、すごかったっすね!自分、あーゆー感じ、すきなんですよ!ちょー。」

高校生っぽい、男の子。ニコニコしていた。

「私もバンドやろうと思うんです!もぅ、マネとかします。まじ!」

一緒にいた女の子も、ニコニコしてそういった。


私は、慌てて姿勢をただして頭を下げる。


少し歩いたところで、ギャル男くん2名。

「あッ。キツネの!!」

「おもしろいねー」


楽屋に入る直前、入口に立っていた女の子たちも声をかけてくれた


私は、ただただ

『ありがとございます。。』

を繰り返した。


そして、なんだか恥ずかしくなった。

ちょっとうまくいかなかったからって、ひとりでひねくれて。

それが何になるっていうんだ。


少なくとも声をかけてくれた彼らの心には、私たちが残ったわけで。

せっかくこんな機会を与えてもらったんだから、出来るだけ色んなことを吸収して帰ればいいじゃないのよ。


++++++


憑物が取れたみたいに心が軽くなった私は、そこからよく喋った。

楽屋で他のバンドさんやスタッフの方と。


文字通り、全国大会。

他の地域の音楽事情は楽しくて、会話が弾む。


気がつけばもう、審査の時間に入っていた。



>>>続く。