記録的熱波のカナダ西部州、4日間で230人以上死亡

 


6/30(水) 12:44配信

 

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CNN.co.jp



 

ミストで暑さをしのぐ住民ら=28日、カナダ・バンクーバー
(CNN) 記録的な熱波に見舞われているカナダ西部ブリティッシュコロンビア州で、25~28日の4日間に230人以上の死亡が報告されたことが分かった。複数の当局者が29日、明らかにした。

【写真特集】熱波襲来の欧州、隠れた遺物が続々出現

検視当局トップは声明で、先週後半に熱波が始まって以来、同州検視当局に寄せられる死亡報告の数は大幅に増えたと指摘。猛暑の影響とみられていると説明した。

通常、4日間で検視当局に寄せられる死亡報告は約130件だが、25~28日には少なくとも233人の死亡が報告されたという。検視当局トップは「この数字はデータの更新に伴い増えるだろう」との見通しを示している。

検視官は現在、死因や死亡状況を特定して熱波の影響の有無を判断するため、情報収集を進めているという。

当局はこの日、同州バンクーバーや隣接するバーナビーおよびサレーで死者の急増を確認した。

バンクーバー警察によると、同市では25日に熱波が始まって以来、65人以上の急死が報告された。バンクーバー中心部の気温は26日に37度、27日に37.5度、28日に38.6度に達した。

サレー近郊では28日以降、王立カナダ騎馬警察が35人の急死に対応。バーナビーでも28日以降、警察が34人以上の急死に対応しており、その半数以上は猛暑の影響とみられているという。





 

デルタ株は「瞬間的」接触で感染?オーストラリア各地で都市封鎖

 


6/30(水) 17:00配信

 

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Forbes JAPAN



 

オーストラリアでのロックダウンの様子(Photo by Matt Jelonek/Getty Images)
私たちがこれまでに行ってきた感染対策の裏をかくように進化し続けるこのウイルスが、「最悪の事態」をもたらすのは、まだ先のことなのかもしれない。

私たちがいま対応を迫られているのは、中国・武漢から感染が拡大した新型コロナウイルスとは、もはや別のウイルスだ。引き起こされる感染症の名称も、「Covid-21」に変えるべきかもしれない。

約1年間、ほとんど感染者が出ていなかった中国でも複数の地域で、感染拡大を防ぐための都市封鎖(ロックダウン)が行われている。世界で最も長い期間、感染が確認されなかった台湾でも、陽性者が急増した。

この深刻な状況をもたらしているのは、インドで最初に確認され、感染力が非常に強いとみられる変異株の「デルタ株」だ。

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の州都シドニーでは、カフェとショッピングモールで感染した人の行動を捉えた監視カメラの映像から、物理的な接触を伴わない「瞬間的(すれ違うだけの)接触」で、複数の人が感染した。

シドニーではクラスター(感染者集団)が発生。ワクチン接種率が低く、感染の急拡大が懸念される中、陽性者が110人にのぼったことから、現在2週間のロックダウンが実施されている。また、地方部の金鉱でデルタ株への感染者が確認された準州ノーザンテリトリーの州都ダーウィンでも、2日間にわたり同様の措置が講じられた。

ニューサウスウェールズ州との州境の封鎖を発表したクイーンズランド州保健当局のトップは英紙ガーディアンに対し、「パンデミックが発生した当初は、約15分間の濃厚接触で感染する可能性が高いと考えていた。だが、今では5~10秒でも懸念がある。わずか1年前と比べて、リスクははるかに増大している」と述べている。

一方、ビクトリア州では5月、インドで確認されたもうひとつの変異株、「カッパ株」の感染者が確認された。帰国後の隔離期間中に滞在していたホテルの廊下で、エアロゾル感染したとみられている。このときには同州で、ロックダウンが行われた。