※プライベートな長〜い徒然日記です、、興味無い内容と思われますので、ご了承を…
今日、結婚記念日なの忘れてた。
娘に、結婚式の写真を見たいと言われたので、久々に引っ張り出して見てみてたら、わ、若い…肌艶が違うな…
さすが20代。
写真達を見ていると、当時のことを思い出す。
14年前の今日、グアムで式を挙げた。
この時期は、グアムはオフシーズンで安いらしい。
(雨季で、ほとんどの日が雨、だとか。しかしこの日は奇跡的に晴れた)
招待客は、親、兄弟家族、少数の友人のみ。気楽な結婚式だった。
日本から出たことがなかった両親にとって、初めての海外が娘の結婚式だったことは、この上なく幸せだったらしい。
招待出来なかった他の親戚や友人たちは、帰国してから二次会みたいなパーティーでも開いてお披露目するつもりでいた。私も、2回もウェディングドレスを着られることが嬉しくて、友達にも楽しみにしててねーなんて言ってたのに、、状況は変わってしまった。
当時夫は、小さなITベンチャー企業の社長だった。
式が終わって少ししてから、リーマンショックの影響で経営困難が続く中、夫の会社の資金繰りがいよいよ危なくなった。
小さな会社は、一人当たりの責任の比重が大きく、夫は経営をやりながら、空き時間や休日を使ってエンジニアの仕事もこなし、トラブル対応や社員からの相談等、寝る時間が本当に少なかったように思う。
事務方からは「あと2週間で資金が底をつきます」といったような、会社の命の宣告を何度も受ける日々に頭を抱え、社員の方へのお給料はなんとかかき集めて、自分の報酬無しにしてもやっと払えるような状況が続いていた。
それなのに、社員から不満が出た。
「奥さんに、『こんなに働かせて何でこんな安い給料なの、家を建ててローンもある、上げてくれないと生活できないし納得いかない、変わらないなら辞めてくれ』と文句を言われてます…なんとかなりませんか」
「婚約者から、もっと未来のある会社に転職してほしいと言われているので、心苦しいですが辞めます」
みんな家庭があるから仕方ない、俺も逆ならそう言うわ、と屈辱ながらも受け入れるしかなかった。
(だから、当時から何一つ文句を言わず、全ての状況を受け入れて今も一緒に戦ってくれている社員にはとても感謝しているようだ。)
一方で、取引先のお客さんからは「たかがシステム作るだけで、何でこんなに高いんだ」と文句を言われ、(極めて優秀なエンジニアを揃えていても)人件等の経費がかかることを他業界からは理解されず、安い仕事でも受けないと会社が回らないから、数を受けるしかなく、仕事量と経営危機のプレッシャーから役員の1人がいよいよ潰れ、夫の負担はさらに増えた。
「こんな状況で贅沢な事なんかできない、二次会パーティーはしない」と言い張る夫に、会費制にすればどうか、私も働いてるんだからと言っても、「パーティーやってる心の余裕なんか無いよ」と言う夫を私は説得出来ず、着々とお祝いの準備を進めてくれていた友人に頭を下げるしかなかった。
会社経営はこの通りだし、追い打ちをかけるように夫のお父さんが悪性度の高い大腸癌にかかるし、厄年ではなかったけど、不運が続いたので、これ以上の厄がどこにある、ということで、厄年を気にしなくなった。笑
(お義父さんは、元気に今も健在です)
結局、2回目のウェディングドレスを着られなかったことはとてもとても悔いが残るけど、まあそれは墓場まで持っていくことにしようか。。
ただの、イベントじゃないですか、、
式で身に付けていたジュエリー類は保管してあるので、時期がきたら娘にあげよう💎
娘に結婚式の写真を見せたのは2回目。本人は記憶にないらしいけど、5歳くらいの頃に一度見せた時は、ずるいと言って泣いていた。
10歳の今、「親のこういう写真見てどう思う?」と聞いたら、
「生まれてきてくれて、ありがとう」
だそうです
何を悟ったのか。。。。。笑
終わり