今日、10月6日は
私の母の誕生日です。
生きていれば…6X歳になりました。
年齢を気にする人だったので、軽く伏せさせて頂きます。
私、このブログ等で、かなり母のことを書いていますので、
自他ともに認めるマザコンだと思います。
生前から、母は姉のような存在になる時もあれば、
親友のような存在の時もあれば、
たまに何故か妹のような時もある。
とても不思議な人でした。
ここ最近、テレビのニュースなどで
北斗晶さんが子宮がんで手術。
川島なお美さんが胆管がんで亡くなられた。
と、がんに関するニュースを見るたびに胸が痛む思いがあります。
私の母も、がんでしたから…。
母が子宮がんだと分かった時、
母は51歳で私は21歳の時でした。
勤めているパート先の健康診断のオプションで受けられる子宮がん検診にひっかかり、
再検査をして、子宮体がんだと発覚したのは、ちょうど私の誕生日の少し前。
すぐに手術が決まり、子宮の摘出が決まってしまいました。
家族の中で唯一同じ一人の女として、子宮を失うことになった母の苦しみは
私にも痛いほど伝わるものがありました。
手術から約半年間、抗がん剤治療とリハビリの生活でした。
私は当時、百貨店に勤めていまして、
かなりの激務だったので、病院へは休みの日くらいしか行けなかったけれど、
家族みんなで「一緒に生きて行く」気持ちでいっぱいでした。
がんに「完治」という言葉はないことを知りました。
母は再発や転移が見つかるたびに、治療を受けていました。
母の強さを知った時、この人の娘で良かったと何度も思いました。
しかし、治療をしてもがんを全て叩き潰すことができず、
母の体力が弱っていった頃に、母は私に言いました。
「がん、触ってみる?」と。
一瞬、戸惑いましたが
母の柔らかい手に導かれて、母のお腹にある石のような塊に触れた時、
涙が止まりませんでした。
こんなにたくさん治療をしているのに、消えないなんて…と。
今でも、ふっとあの感触が蘇る時があります。
あんなに苦しんだのに、死に顔が本当に穏やかでした。
もしも、今も生きていれば…
まだ治療をしていたのか、それとも穏やかに生活できるくらいになっていたかは分かりません。
ただ、ここ最近よく夢に母が出てきます。
私に色んなことを言うのです。
「○○に気をつけなさいね。」
とか、注意されるもの。
言われたものは、なるべく気を付けています。
「愛なら大丈夫だよ。」
「もうすぐ幸せになれるよ。」
とか、まるで未来の予言?みたいなものまで。
確かに亡くなってから一週間後あたりに見た夢に出てきた母の言葉が
現実になったことがありました。
夢なのかな?
でも、父に聞いてもらうと
「母さんが夢枕に立ってくれてるんだから夢じゃないよ。現実だよ。」
と、言います。
父の言っていることを受け入れて、
母が言っていることも受け入れて、今は生きていたいと思います。
今日見た空の綺麗さを
母が教えてくれた空を見る楽しさを
これからも私は続けていきたいと思います。
いずれ、別の形になるかと思いますが、
母とのことをちゃんと残したいと思っています。
最近、また更に
「お母さんに似てきたねー。」って言われる愛なのでしたw
Aico