「Angel Beats!」の第12話が放送されたようだね。


悲惨な過去を背負い、世界に抗っていたゆりが、仲間への想いを確信し、仲間からの想いを感じ取り、過去と決別し、未来に目を向けようと決心した、素晴らしい成長劇の話だったね。


妹たちを無残に殺されたゆりは、ただ抽象的に神を倒すという執念で、SSS団を率い、終わることの無い抗いを続けていた。

しかし、いつまでも過去にとらわれず、未来に進むべきという音無や天使の考えを知り、仲間の大切さを知り、彼女の意固地な執着心は消え去り、最後はこの世界の神になることを拒否し、未来に進むことを決意するに至った。


改めて第1話から振り返ってみると、ゆりと音無を軸にした成長物語としての流れは一本筋が通っており、ろくに大筋を把握することなく、スタッフの些細な発言や、細かい突っ込みどころに目を血走らせているアンチには、到底理解できない高みに、この作品は到達しようとしていると言えるだろうね。


「マクロスF」のように、一見すると若者たちの成長劇にように見えるが、実際は、アルトのとってつけたような家庭のイザコザ劇やら、シェリルのありきたりな栄光→挫折→復活劇やら、ランカの分かり切っていたけど特別な存在だったよーな話やらで、底の浅い表面だけデコレーションされた商業アニメと異なり、「Angel Beats!」は、

人間ドラマとして、芯までしっかりと作られた作品と言えるだろうね。