『あなたの育て方のせいで、こうなった。』
小さい頃から「尊敬する人はお母さん」と答えていた私にとって、この言葉を思うことさえ苦しかった。
まして、それを本人に伝えるなんて。
死ぬほど怖かった。
母は泣きながら言った。
「ごめんね。
20歳だった私には、あなたの幸せを願って、できること全部をやるので精一杯だった。」
その言葉を聞いた瞬間、
初めて母を「母親」ではなく、一人の人間として見た。
悩んで、
迷って、
良かれと思って、
その時できる精一杯を生きている。
それは今の私と何も変わらなかった。
母親も娘も、
上も下もない。
みんな、
人間をやっている。
私は今では、母を選んで生まれてきたのだと思えるようになった。
あれから数年。
母と私は親友と呼べる関係になった。
何が起きても大丈夫。
何を話してもジャッジはなく、
受け入れ、
委ね、
信頼し合っている。
生きることが、少しずつ楽になった。
楽になり、
楽しくなり、
人生そのものが楽しみになった。
そして二度の流産を経験し、
今、
私は母親になろうとしている。
女の子の母親に。
私は思う。
親子も、
夫婦も、
兄弟も、
友人も。
すべての人間関係が、こんなふうになれたら素敵だ。
でも、そうなれない関係にも意味がある。
そこにしかない学びがあり、
その体験をするために、私たちは地球へ来たのかもしれない。
だから私は、
どんな出会いも、
どんな関係も、
大切に味わって生きていきたい。