自分の「ふつう」を、少しだけ見つめ直してみる。

そこに、次のキャリアを動かす“すごさ”が眠っているかもしれない。


先週、大学生の就職イベントで個別面接練習を担当した。そのとき、何人もの学生がこう言っていた。


「自己PRできるネタがない」

「何かをやり遂げたとか、工夫して成果を上げた経験なんてない」


でも、周囲から「すごい!」と言われるような派手な成果を求めているわけではない。


知りたいのは、壁にぶつかったとき、どう考え、どう工夫して乗り越えたのか。

その“あなたらしさ”だと伝えた。


そう話しながら、いつも思う。

本当は、誰もがちゃんと“すごいところ”を持っているのに、自分では気づいていないことが多い。


社会人の面接練習をしていても、そんな瞬間によく出会う。


たとえば…

「子どもが小さい時期に、幼稚園のPTAを担当していた」

本人にとっては、ただの事実かもしれない。

でも、家のこと、子どものことをやりくりしながら、幼稚園のために時間を使い、行事の準備や役員会の資料をまとめ、報告書までパソコンで仕上げている。


それは、立派な「段取り力」や「調整力」だ。

期限を守り、関係者の意見をまとめ、形にする。それが“仕事”になる場も、世の中にはちゃんとある。

それはすごいことだと、伝えたくなる。


長い通勤時間のなかで、眠い目をこすりながら資格を取った人。

家族の介護をしながら、仕事も手を抜かずに続けてきた人。

誰にも言わず、静かに小さな努力を積み重ねてきた人。


人は、見えないところで本当にがんばっている。

ひとつひとつの言葉の向こうに、その人の時間や想いがちゃんとある。


でも、多くの人は口をそろえて言う。

「いえ、そんな大したことじゃなくて…」


その言葉の奥には、

不安と向き合いながら頑張ってきた時間や、

誰かに頼れなかった孤独な日々がある。


だから思う。

自分では当たり前にやってきたことほど、

他の人から見たら、驚くほどの強みになる。


毎日をきちんと積み重ねてきたこと。

人に見せずに、静かに踏ん張ってきたこと。


そのひとつひとつが、

あなたの「すごさ」であり「力」だ。


自己PRを整えるというのは、

見た目や表面的な言葉を整えるだけではない。

自分の歩みを見つめ、そこにある“すごさ”を言葉にすることだ。


自分の歩んできた時間を確かめ、

その中にある価値を言葉にしていく作業。


そして、aichaリラはそんな時間を、

あなたと一緒に歩きたいと思っている。


“ふつう”の中にある“すごさ”を、

一緒に見つけて、言葉にしていく時間。


それが、aichaリラの考える

“キャリアの整え方”。


人は、もうすでに頑張っている。

足りないところを探すより、

“すでにあるすごさ”に気づくことのほうが、

ずっと力になる。


……あなたは、自分の「当たり前」の中にある“すごい”に、気づいている?