朝、出かける前にバタバタしながらお弁当を詰めた。

鮭のピンク、卵焼きの黄色、ブロッコリーの緑。彩りは綺麗なんだけど…お弁当を詰めるのが苦手な私。でも今日はインスタにあげてもいいくらいの出来。


「よし、今日は特にいい感じ」なんて思いながら家を出た。


昼休み…楽しみにランチバックを開けた瞬間の違和感。


箸……入ってない😓


手間も愛情もかけて美味しく作ったのに、箸を忘れて食べられない。思わず笑いながら自分の詰めの甘さを反省した。


その上、そんな日に限って、仕事でも“抜け”が出る。


見直したはずの請求業務の入力。

「確認した、はず」なのに、また一つだけ間違えていた。


「詰めが甘いな」

上司のその一言。そのとおり…またやってしまった。なんで私って詰めが甘いんだろうと内心でため息。

目の前の作業は終わったつもりでも、相手に届くかどうかまで考えていなかった自分に気づいた。


詰めが甘いって、努力が足りないんじゃなくて、あと一歩“相手目線”に届かなかったということなんだ。


忙しさに流されると、目の前の“完成”ばかり見て、大事な“その先”を忘れてしまう。


だから、少しだけやり方を変えた。

完璧を目指すんじゃなくて、

「ここだけは詰める」という自分ルールをつくることにした。


送信前や報告前の3分は、資料や入力内容を再確認する。

人に声をかける前には、相手の立場で一度考える。

焦っているときほど、この“ひと呼吸”を入れるだけで、

余裕と信頼の空気が変わる。


万が一の抜けを防ぐために、チェックリストや確認ポイントを手元に用意。


小さな保険を用意しておくのも、結局“詰めの一部”なのかもしれない。

その小さな保険が、結果として信頼の積み重ねになる。


詰めの甘さは、失敗じゃなくて、気づきのサイン。


──日々の小さな“詰め”に、ちょっとだけ意識をむけている?